こんにちは 工事部の新井隆元です。

現場報告です。床下の配管、白アリ防除の薬を散布したらいよいよ、土台の設置です。
土台はすべて地元富士山ふもとの桧を使っています。材料が搬入されると、とてもいい香りがします。【1】

 おっとその前に基礎パッキンという樹脂でできた緩衝材を敷きます。これはスリット上になっていて空気が床下を抜けていくための通り道を作る役割をしています。昔は基礎に通気口を開けていたのですがこれですと空気の通り道が限られてしまい床下の空気がよどんでしまうのと、換気口周りの基礎が弱くなってしまうので、それらのことを解消するための優れた部材です。【2

これがあるおかげで床下は常に乾燥していて健康的な環境を作ることができます。床下が乾燥しているということは白アリが発生しにくいとか土台が腐りにくい、断熱材が本来の性能を発揮できるなどいいことづくめで、とても大事なことなのです。基礎パッキンを使っていることで10年の白アリ保証が得られます。【3】 

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【1】地元富士山ふもとの桧を使った土台

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【2】基礎パッキン設置

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【3】床下から見た換気スリット

今度こそ土台です。土台はプレカットされていて現場では組むだけの状態になっています。省力化と廃材の発生を防いでいます。固定金物はハイブリッド座金という、座金とナットが一体になったものを使い、特殊な工具を使って固定していきます。以前はボルトが土台より出ないようにするために、大きな穴を上から開けて(座掘り)座金とナットで固定していましたが。【4】

今はハイブリッド座金を使うために土台の断面欠損が少なくしっかり固定することができるのです。土台のジョイント部も計画段階で決められているため、あらかじめアンカーボルトを入れておいてしっかり固定します。【5】

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【4】座彫りした部分

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【5】アンカ-ボルト設置

この、土台の精度がこの後建てていく骨組みの精度にもかかわっていく文字通り土台となるため、丁寧な仕事が要求されます。  建築部:新井隆元