今日は『富士弁講座』の第34回をお送りします。(心ほっこり平成30年4月号より)
はろ〜えぶりばでぃ。私がこの時期になるとついずさんでしまう歌は「♪花舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる⋯ひゅるり〜ら。ひゅるり〜ら。ひゅるり〜ら⋯」ケツメイシの"さくら"です。ただ悲しいかな、あのラップの前までしか歌えませんが(T_T)
さて、今月の富士弁は『ちっとらっつ』。
意味は皆さんも想像できるかと思いますが、「少しずつ」。
使い方としましては、「鍋に砂糖を入れる時は、いっきにドバッといれないで"ちっとらっつ"入れるだよ。」というように使います。少し若い人の言い方だと「ちっとっつ」。又さらに慎重に少しずつ⋯の場合は、「ちぃ〜っとらっつ」という言い方をします。表現が微妙に変化していくところがこの言葉の面白いところです。「シールの跡が残らないように、
焦らず"ちぃ〜っとらっつ"ゆ〜っくり剥がすだよ!まったく、あんたはせっかちだから」なんてね。
ところで、この「せっかち」って標準語?それとも富士弁?最近人に指摘されないと標準語なのか富士弁なのかの区別がつかなくて⋯なにしろこの講座始まる前は、ほとんど標準語だと思って使ってましたから(笑)
では又来月お会いしましょう。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
「ち〜っとらっつ」⋯この言葉も前回の「わきゃ~し」同様、本当に富士の方はよく使ってますよね(笑)私もたまに、「ちょっとっつ」とか言う事はありますが、「ち〜っとらっつ」は使いません⋯あははは〜いいですね、「ち〜っとらっつ」。ほんとに慎重に少しずつという感じがよく出ている言葉です。何でも大雑把で”適当”という言葉が大好きな私には、とっても必要な言葉かもしれません。