サステナブルハウス裾野
裾野市佐野 I様邸
工法別|在来工法
私たちが家づくりに望んだのは、「地震に強く、冬暖かい事」です。
そして、「できるだけ環境にやさしい家」でした。
L・D・Kの天井の一番高いところにはシーリングファンがあります。
季節に合わせて風向きを下向きにしたり、上向きにしたり、ゆっくり回したり・・・この”ゆっくり”が気持ちいいのです。
このウッドデッキで、春の穏やかなひには、よく父が腰かけて日向ぼっこをしています。 |
2階廊下の床は一部がグレ-チング(側溝のフタなどに用いる格子状のパネル)になっていて、ここから1階廊下に明かりを落としています。 |
対面キッチンなので、料理を作りながら話も弾みます♪
一つだけ後悔しているが、「和室の続き間」・・・6帖+6帖にしましたが、6帖+8帖にしておけばよかったなぁと思っています。
1階に設置した「ペレットストーブ」。2階廊下のグレーチングを通して、この熱が2階まで届くようになっています。 |
南に面した廊下には、サッシの内側に「断熱障子」を入れました。 |
「できるだけエネルギーを使わない家」、これが我が家のコンセプトです。
家を建てるなら、「冬は暖かく、夏は涼しく、なおかつ電気やガスといったエネルギーに極力頼らない住まいにしよう!」と決めていました。
「HEMS」をつかって電気の使用状況を分析しています。
まだまだ、電気の無駄遣いがありそう・・・(笑)
5.59kwの太陽光発電を乗せました。発電率は予想以上で、今のところメーカーのシミュレ-ションを上回る発電量です。
5月は何と!1ヶ月で「853kwh」も発電したんですよ。
■家づくりに望んだことを教えてください。
私達が家づくりに望んだのは、「地震に強く、冬暖かい事」です。そして「できるだけ環境にやさしい家」でした。色んな会社のホームページを見ましたが、建築工房わたなべさんのは、具体的でわかりやすかったので、話を聞いてみたいと思いました。
渡邉社長は、エコで快適な生活をするための色々な提案をしてくれて、もうほとんどお任せという感じでした。設備の検討をする際にも、私達が「このメーカーのこれがいいんだけど・・・」というと、エネルギー効率や、費用⇔効果のデータを基に、一緒に検討してくれました。
おかげで、”環境にやさしく、快適に暮らせる家”を証明する『LCCM住宅認定』を取得することができました。全国でもまだ17棟目、静岡県東部では初です!!
住み始めたのは去年の11月ですが、冬の暖かさは予想以上です。
※「LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅とは、建築や解体の段階においても、「CO2」削減への取り組みが認めらた住宅のこと。
■住んでみての感想を教えてください。
渡邉社長に、建てる前にまず「日差しや日陰、通風」を徹底的にシミュレ-ションし、太陽や風と仲良く暮らせる家を目指しました。
南側に大きく取った窓と軒のおかげで、冬場は日光で室内が暖かく、夏は計算された軒の長さや角度により日差しを遮蔽できています。
冬は1階でペレットストーブをつければ、その暖かい空気は通気口を通って2階を暖める仕組みになっているので、暖房に費やすエネルギーもコストも極力抑えられています。
渡邉社長に、「冬場はペレットストーブ1台で十分暖かいはずです。と言われましたが、本当にその通りでした。
父も母も快適だと、とても喜んでいます。最近は夏日になる日もありますが、家の中は涼しい風が吹き抜けています。これから本格的な夏がやって来ますが、きっと涼しく暮らせるでしょう。
■太陽光発電の事を話していただけますか?
5.59kwの太陽光発電を乗せました。発電効率は予想以上で、今のところメーカーのシミュレーションを上回る発電量です。
5月は1ヶ月で何と!「853kwh」も発電しました。
発電量は、一番少なかった12月で459kwh、一番多かったのは5月で853kwhでした。(2013年7月取材時点)本来は夏至である6月が日照時間がもっとも長くなり一番発電しそうですが、この時季は梅雨で曇りや雨の日が多くなり、5月よりも発電量が減ります。発電した電気を自己消費しているからですね。そして夜間の買電力量が最も多くなっています。I様のお宅では給湯をエコキュートで行っていますので、深夜にお湯を沸かすためこのようなデータになっているのだと思われます。
12月・1月・2月という寒い時期には発電量が少なく、電気の使用量が増えるので、”発電量<買電量”となってしまいますが、電気料金で見ると、この時期でも6,000円程プラスになっています。これは売電と買電の単価の差でしょう。売電は42円/kwh、朝晩が25.20円/kwh、最も高い日中が30.77円/kwhですので、料金はプラスになってきます。
※今回の集計は、I様のご主人が緻密にデータを取ってくださったおかげで出来ました。感謝しています。 営業部 石川 定
《営業担当者から一言》
『サステナブル(Sustainable)』とは、”維持可能な”とか”継続できる”とかいう意味です。環境を破壊せずに継続できる、資源を使い果たすことなく利用できる、再生可能な・・・そんなI様の思いを込めて、このネーミングにしました。お引渡し後も、犬小屋の見積り等、色々依頼をいただいております。これからも末永いお付き合いをさせていただけたらと思っております。 営業部:石川 定
《建築担当者から一言》
私にとってI様邸は、とても良い経験・勉強をさせていただいた現場です。事前に築100年を超える母屋の話は聞いていましたが、実際に行ってみると、それはとても立派な建物で、「えっ?ここを建替え?」と思っていたら、一緒に行った営業の石川さんがその建物の横を素通りして裏へ。「この建物を解体して、建て替えだよ。」と、それはそれは簡単にサラッと・・・(汗)「えっ?どうやって建てようか?」その前に「どうやって解体しようか?」「あれっ?敷地内に水路?おっカニが歩いてる・・・えっ?この水路をどうやって越えるんだろう?」と頭の中は”?”だらけ。それが私の第一印象でした。それからたくさんの”?”を皆で一つ一つクリアーしていき、I様の思いがいっぱい詰まった素晴らしい「サステナブルハウス」が出来上がりました。水路に仮設鉄板3枚敷いた橋をかけての作業、住宅ばかりをやってきた私にとって初めての経験だった100トンレッカーを使用した母屋の屋根越えでの建て方工事(あの無線のやり取りでの建て方作業は素晴らしかった・・・)稲妻階段・グレーチングの廊下・ペレットストーブ・HEMS(ヘムス)工事・断熱障子・お稲荷さんの祠(ほこら)の新築等々、すべてが始めての事で大変でしたが、どれもすごく新鮮でした。お引越しの時に、お父様・お母様・I様ご夫婦がとても喜んでくださって、あの皆さんの素晴らしい笑顔を見る事が出来て本当に嬉しかったです。色々ありがとうございました。これからも長いお付き合いをさせてください。 建築部:依田基宏