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  トップページ > ひげ日記 > ひげ日記2018年11月『震度7でも住める家にするために』




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震度7でも住める家にするために

2018年11月号より


 みなさまこんにちは。渡邉です。日中は暖かいのに朝晩はめっきり寒くなりました。今年も残すところあと2か月弱、精一杯努力して悔いの残らぬ1年となるよう頑張りたいと思います。さて、今月号の「ひげ日記」は弊社の新しい耐震オプションについてお話しさせていただきます。


■震度7でも住める家にするために
 弊社の住宅は長期優良住宅の認定基準である耐震等級2を上回る最高等級の耐震等級3を全棟標準としています。それは、壁の枚数をカウントするような簡易な方法等では無く、基礎部分も含め詳細な構造計算(許容応力度計算)を行って、1棟1棟の建物の安全性を確認しています。コストを掛けて、なぜそんな事をするのか?
 それは、住まいは、「いのちの箱」だと考えているからです。住まいは、大切なお客様の家族や財産そして未来をも守るシェルターなのです。そういう考えのもと、弊社は耐震性能にすごくこだわっています。長期優良住宅の認定基準は耐震等級2で良いことも、耐震等級3を取るためには詳細な構造計算をしなくても良いことも承知しています。でも私は知っているのです。簡易な計算を行って耐震等級3を取得した建物で詳細な構造計算(許容応力度計算)を行うと、耐力が足りない場合が沢山あることを。合法ではあるけど、私には気持ち悪く、自信をもってお客様におすすめできないのです。
 弊社は「地震に強く住む人と地球にやさしい家」を建てる、と皆様にずっと言い続けています。新潟中越地震や東日本大震災、熊本地震の被災地を訪れ、決して耐震等級3は過剰な性能などではなく、必要な性能なのだと改めて認識し、さらに検討し改良を加えてきました。
 震度階は震度7が上限で震度8が存在しないので、あらゆる震度7に耐えるという建物は存在しません。しかし、震度7の下の方であれば、2回来ても大丈夫という性能は確保するべきだと考えています。


■「耐震」+「制震」 効かない制震は選ばない
 繰り返し地震のあった熊本県益城町を訪れたときに、更なる耐震性能向上のため「制震装置」についても検討しようと考えました。しかし、制震装置があれば、耐震等級2でも良いという考えではありません。まずは詳細な構造計算で耐震等級3を確保した上で、、さらに制震装置をオプションで追加できるようにしようと考えました。
 制震装置の検討を始めると、困ったことに制震装置には国が定めた統一の試験方法が無く、どれを選んだら良いのか、悩みました。制震をうたった装置はとても多く、中には怪しいものもたくさんありました。「効かない制震は選ばない」という思いで検討に検討を重ねました。


■「MIRAIE(ミライエ)」
 そして選んだのが、地震エネルギーを高減衰ゴムで運動エネルギーから熱エネルギーに変換して吸収する住友ゴムの「MIRAIE(ミライエ)」です。
 これを選んだおもな理由は、他の制震装置は、柱、梁、土台などの木構造にビスで取り付けられるものが多いのに対し、「MIRAIE(ミライエ)」は唯一アンカーボルトにより基礎に緊結するタイプとなっていること、経年耐久性が90年と長いこと、地震の揺れを最大95%減衰・低減できるなどの理由です。欠点は新築にしか対応していない事、他の制震ダンパーに比べて、取付が面倒で大変だということだけです。「MIRAIE」こそ耐震性能にこだわる弊社に最もふさわしい、制震ダンパーだと考えています。



 制震装置MIRAIEを新築住宅用のオプションとする事を決めました。ただ残念ながらMIRAIEは住宅の基礎に太いアンカーボルトで緊結する必要があり、リフォームには対応していません。弊社推奨のリフォーム用制震装置についてもいろいろ悩みましたが、リフォームする家の建築時期や間取り等により弊社が選んだ数種類の中から推奨の制震装置をご提案させていただきます。いつ発生するかわからない地震に対してできるだけの対策を取れるようにしたいと考えています。

 新築だけでなく、リフォームをお考えの 方、制震装置をはじめ家づくりに 関してご不明な点は、お気軽に弊 社までお問合せ下さい。

それではまた、来月 お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏


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