小川 薫 自己紹介へ

【雉始雊(きじはじめてなく)】

2022/01/15(土) 日々のこと情報発信

一年を72等分した「七十二候」では1月15日~1月19日まで『雉始雊(きじはじめてなく)』です。雄の雉(♂) が一年の中で初めて鳴く時期・・・雉の恋の始まりですね。雉の雄(♂)は「ケーン」と鳴いた後、羽を羽ばたいて大きな音を出すのですが、この音を出す事を「母衣(ほろ)打ち」というのだそうです。

雉始めて鳴く色鮮やかな雄(♂)が懸命に雌(♀)にアピ-ルしても、雌(♀)はなかなか応じず素っ気ない様子から「けんもほろろ」という慣用句が生まれたとか。”けんもほろろ”は、雉から出来た言葉だったとは知りませんでした。

日本の国鳥でもある「雉」。日本だったら鶴とかトキなのでは?というイメ-ジがありますが、何故雉なのか?
それは、昔話の桃太郎でも鬼退治に一役かったように、とにかく雄は勇猛果敢であり、雌は「焼け野の雉、夜の鶴」と言われるように野を焼かれると我が身に変えて子を救い出そうと巣のある焼け野に戻るというほど母性愛が強いので、それで日本の国鳥に選ばれたのではないかと言われています。ちなみに、夜の鶴とは、霜の降る寒い夜、自分の翼で子を覆って寒さから守るという鶴の母性愛・・・なんか雉や鶴の母性愛には心にしみるものがあります。今日からの『雉始雊(きじはじめてなく)』から「雉」の事を少し知ることができました。 心ほっこり編集室:小川 薫

19ページ (全32ページ中)