建築部の新井です。現在、S工場新築工事を担当させていただいております。
この現場では5月に地鎮祭が厳かに執り行われました。地鎮祭とは、その土地の神様を祀り、土地を使わせていただくことの許しをいただく儀式。工事中の安全を祈願することから「とこしずめのまつり」とも呼ばれたりします。昔から日本では八百万の神といって様々なところに神様がいると考えられてきました。
地鎮祭では「四方払い」という、土地の四方をお清めする神儀があるのを皆さんご存知だと思います。
こちらの現場、工場建設地ですから広大な敷地…そこを神主さんがあの歩きにくそうな大きな「ポックリ」で、長い距離歩けるのかと、とても心配をしてしまいました。東西55m、南北18.5m…何せ1周回ったら147mもあるのです。
しかも当日は5月なのに、真夏のようなとても暑い日だったので、1周回るのを待っていたら、お施主様にとっても大変だなぁと気を揉んでいましたら、祭壇周り5m四方を回ってのお清めとなりました(ほっと一安心)。
ところで「ポックリ」と書いたあの履き物。気になったので調べてみました。浅沓(あさぐつ)という名称がちゃんとついていました‼︎
さて現場の進行状況ですが、6/23現在、『ベースコンクリート打設』が終わったところです。 等間隔できれいに組まれた鉄筋が、ずっーと向こうまで並んでいる様子は、圧巻です。
西洋でも『神は細部に宿る』という建築家や美術家たちが好んで使ってきた有名な言葉があります。建築現場においても細かな所もきっちりと作業する事の積み重ねが大切だと考えています。図面に現れない各所の納まり仕上げにこだわっていきたいと思っています。
建築部:新井隆元