6~7月に旬を迎える「あんず」ドライフル-ツやジャムなどに加工されることが多いですが、生はこの時期だけの希少なフル-ツです。栄養豊富で特にβカロテンは小松菜の1.5倍、柿の3倍も含まれており、アンチエイジング効果が期待できます。またカリウムも豊富で高血圧予防に効果があり、食物繊維や鉄分もたっぷり。美味しい「あんず」を選ぶには、十分に熟して全体が濃いオレンジ色になっているもの、傷がなく皮に張りがあるものを選びましょう。
あんずの花はとても可愛らしく美しい花なのですが、同時期に咲く桃や桜などのライバルにどうしても勝てない、ちょっと地味で慎ましやかなところがあります。我が家には唯一実の生る木として「あんず」の木が1本あるのですが、とにかく花の印象が薄い(汗)今年もあまり咲いていた記憶がありません。
あんずの種の中心「核」は、咳止め・喘息・便秘などに効く薬膳。古代中国では貧乏な患者には治療費の代わりにあんずの木を植えてもらい数年で林になったという故事から「杏林」という言葉が医者に対する尊称となりました。確かに杏林とつく医科大学や製薬会社、薬局等がありますね。
この杏仁を使って杏仁豆腐は作られますが、ずっと私は「あんにんどうふ」と言ってきましたが、正しくは「きょうにんどうふ」だそうです。
中華街でも皆が「あんにんどうふ」というので、もうそれで通しているとか。ここまで「あんにんどうふ」が定着していたら、いくら「きょうにんどうふ」が正しくても何となく言えない雰囲気はありますよね~((+_+)) でも!正しくは「きょうにんどうふ」なのです。 心ほっこり編集室:小川 薫