今日は『富士弁講座』の第 回をお送りします。(心ほっこり平成29年10月号より)
はろ〜えぶりばでぃ。10月に入りまして朝晩ぐっと冷える日が増えてきました。石川家ではすでにコタツ出しちゃいました〜。初のこたつ体験に我が家のアイドル「プリンちゃん」は大喜び
さて今月の富士弁は『しなす』。
意味は農作物などの発育不良の状態をさす言葉です。
「ま〜ったく、今年のとうもろこしはこんな小さい"しなす"ばっかりだよ!」なんていう風に使います。富士の人からよく聞くのは、、「ゆで落花生は"しなす"が美味いだよ!」と。食べた時にぴゅっ(びちょっ?)と、ゆで汁が飛び出る感じ(笑)実が柔らかくていいんですよね〜♪
『しなす』は農作物だけでなく、犬や猫などの動物、ひどい時には人間にも使います。「わりゃっちの子供らは、みんなガタイがいいけど、終いっ子(しまいっこ)だけは"しなすっ子"だったなぁ〜」(あなたの家の子供達は、みんな体格が良かったけど、末っ子だけは発育不良って感じだったよね〜)あっ!そうだ!「しなすっ子」と「もやしっ子」はちょっと違います。お間違いなく。
では又来月お会いしましょう。お楽しみに〜。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
「しなす」は私にもわかります。そうそうあのゆで落花生の中に混じる"うまく出来なかった不出来な落花生"の「しなす」は本当に味しいですよね〜。あの軽く塩味のついたゆで汁と柔らかい落花生が一緒に口の中に入ると最高♪「しなす」という名前がついて店頭で売られていた時には笑っちゃいましたよ。えっ?"しなす"はブランド?(笑)妹は"しなす"の事を、"しぼんだナス"の事だと思ってたみたいで。それはないと思うのだけれど⋯なんで「しなす」って言うんだろう?