今日は『富士弁講座』の第44回をお送りします。(心ほっこり平成31年2月号より)
はろ〜えぶりばでぃ。2月に入り立春を過きてから、あ〜春が来たなあと感じる日が増えました。うれしい限りです。力がやたら入って固まっていた体中の組織が少しずつ緩んでいく気持ちがします。
さて今月の富士弁は『くっつく』です。
「付着する」「密着する」という意味の「くっつく」ではなく、「食いつく」という意味から「噛みつく」事を指します。「付着する」の方は「ひっつく」とも言いますし、イントネーションも違うので混同する事はありません。このイントーネーションを説明するのが難しいのですが、「付着する」の方は、くっつく(↗️↘️↘️)「噛みつく」の方は、くっつく(↘️↗️↗️)・・・わかりました?(笑)
使い方の例としましては、「この犬はすぐに人に"くっつく"から困るだよ」(この犬はすぐに人に噛みつくので困るんだよ)とか、「薮ん中歩いて来たら、蚊にくっつかれたよ」(薮の中を歩いて来たら蚊に刺されたよ)⋯そうです!富士弁では蚊に刺される事を「蚊に食われる」と言うので、「蚊にくっつかれる」となるわけですね。まだ蚊にくっつかれる季節ではありませんがもう少したって蚊にくっつかれた時には、是非この富士弁を思い出してください。
では又来月お会いしましょう。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
ま〜た今月も難しい富士弁が出てきました(^_^;)本当にこのイントネーションが難しいのですが、前から何回も言っていますが、市役所の"し"にアクセントを付けるのが富士市民ですからね〜。しやくしょ・・・しやくしょ・・・しやくしょ・・・私も富士市民ですので”しやくしょ”の言い方に慣れないと、と思う事もありますが、どうもこれだけは申し訳ないのですが、だめです(笑)名前も「なおみ」「ひろみ」「たくみ」「かおり」などなど、すべて生まれも育ちも富士市の方は100%頭にアクセントをつけている気がします。これはだいぶ私も慣れましたが。
調べてみましたら日本全体で、"蚊に刺される"と言う→43:5%、"蚊に食われる"と言う→39.8%、"蚊にかまれる"と言う→14.9%だそうですよ。