今日は『富士弁講座』の第38回をお送りします。(心ほっこり平成30年8月号より)
はろ〜えぶりばでぃ。"べり〜!べり〜!ほっとさま〜"な毎日が続いております(~_~;)熱中症・夏バテ・夏風邪・胃腸炎等々大丈夫ですか?立秋も過ぎましたので、あとひと踏ん張りです。
さて、今月の富士弁は『ぐれる』です。
標準語で「ぐれる」というと、少年・少女が非行に走る事を言いますが、富士弁ではもう一つ別の使い方をします。『久しぶりにハイヒールを願いたもんで、足をぐらしちゃったよ〜』なんて言い方でぐれるを使います。これは「ぐれる」「ぐらす」→「捻る」「捻挫する」という意味なのです。
先日、放送されたテレビドラマ"遺留捜査"の中で、事件の容疑者の男がビルの屋上から転落死し、自殺か?はたまた他殺か?というのがありました。捜査の結果、その男はビルの屋上で足を「ぐらして」、そのはずみで転落死したのでした。そんなおっちょこちょいな理由で・・・私もどちらかと言えばおっちょこちょいグループに入るタイプですので、足をぐらさないように気をつけたいと思います。
では又来月お会いしましょう。お楽しみに〜。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
「ぐれる」「ぐらす」⋯これはチーム沼津の私もよく使います。っていうか、これが方言とは思っていませんでした〜。びっくりです。標準語でいうところの少年少女が非行に走る方め「ぐれる」ですが、これって平安時代の宮中の優美な遊び「貝合わせ」が語源ってご存知でしたか?はまぐりの貝殻をたくさん並べ一対になる貝を探す遊び(神経衰弱)ですが、貝がなかなか合わず、ちぐはぐ・正常でないことを、はまぐりをひっくり返してく「ぐりはま」と言ったのが動詞化して「ぐれる」になったとか。へ〜〜ぇですよね(笑)