今日は『富士弁講座』の第55回をお送りします。(心ほっこり令和2年1月号より)
はっぴ〜にゅ〜いや〜今年も「富士弁講座」をどうぞ宜しくお願い致します。そろそろ富士弁を絞り出すのに苦労し始めましたが、まだまだ続けて行く予定です。
今月絞り出した富士弁は『幾〇〇』です。
「幾人(いくにん)(いくたり)」「幾日(いくにち)」「幾時(いくじ」というように「何人」「何日」「何時」の代わりに使います。例えば「今日の会合の参加者は幾人だい?」とか「あれから幾日経ってると思ってるだぁ?そろぞろやれよ!」とか「すっかり暗くなってきたなぁ、今幾時?」といった使い方です。標準語の文献でも「幾人もの先人が・・・」等と使う事もありますが、この場合の「幾人」は数人というはっきりしない人数を表す言葉で、富士弁の「幾人(いくにん)」は何人?という事なのでちょっと意味合いが違うのです。考えてみたら、How Muchの「いくら?」も同じタイプの使い方ですね。この「いくら?」を漢字で書くと、代表的なのは「幾何」ですが、他に「幾等」・「幾何」・「幾干」・「幾程」・「幾金」等々かなりのバリエーション・・・実に50種以上も。
それでは又来月お会いしましょう。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
今年最初の富士弁講座は『幾〇」でした。言われてみると、会社でもよく「今日幾人(いくにん)現場に入ってる?」といった会話、してますね(笑)私も何気に聞き流しておりましたが普通は「何人?」って聞きますよね(笑)「幾時(いくじ)に行けばいい?」とか言ってます!言ってます!「何時?」ですもんね。
さて富士弁、絞り出すのに苦労し始めたとか書いてますが⋯先生!そんな事言わないで~。絞り出せばまだまだいくらでもありますから。「幾等」「幾干」「幾程」「幾金」・・・とにかく頑張って〜♪
『心ほっこり』とは、弊社が毎月発行している 月刊ニュースレターで、家づくりのお得な情報から生活情報、スタッフ手書き(本音がチラホラ??)などなど様々なコーナーがあります。
『富士弁講座』は、平成27年7月号-Vol.101-より新コーナーとして連載が始まり、令和6年ですでに100回を超える大人気コーナーに成長しています。
最新号をHPでも掲載しておりますが、このブログでも少しずつご紹介させていただきます。掲載時の時事ネタなども話題にされており、「そう言えば、あの頃そんなことがあったよね」と懐かしみながらお読みいただければ幸いです。
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