今年は去年より桜の開花が遅れていますよね。これは地球温暖化が関係しているようです。
今後、開花時期が早まるだけでなく、全国いっせいに開花したり、状況によっては、桜そのものが咲かなくなる地域まで生じる可能性さえ考えられるという研究結果も示されているようです。
◆気温と桜の開花の関係 桜の花芽(成長すると花になる芽)は前年の夏に作られ、晩秋から初冬にかけて寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされると低温刺激によって休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて成長が再開します。
再開した成長から開花の過程でも、気温の影響を大きく受けます。春にかけて気温が上昇するに従って花芽が成長し、日最高気温の積算が一定の値に達すると開花します。つまり、休眠から目覚めた花芽が成長を再開してからは、暖かくなるほど開花が早まるのです。
◆2100年の桜の開花状況は? 九州大学名誉教授で、元福岡市科学館館長の伊藤久徳氏は、2100年までの桜の開花の様子をコンピュータ上でシミュレーションしています。日本周辺の気温を平均で2~3℃程度高くなるよう設定したシナリオでのシミュレーション結果によると、2082〜2100年の19年平均の「開花予想日」は、1982〜2000年の19年平均と比べて、東北地方では2〜3週間早まる一方、九州の一部地域など温暖な場所は逆に1〜2週間遅くなることが分かりました。
つまり、2100年には、3月末から4月上旬にかけて、九州から東北南部でいっせいに桜が開花することになるのです。
また、桜の開花日が変動するだけでなく、開花しない、開花しても“だらだら”と咲いて満開にならない地域もあり、例えば、種子島や鹿児島の西部ではまったく開花せず、九州南部、四国南西部、長崎や静岡の一部は開花しても満開にならないというシミュレーション結果も出ています。
こんな研究結果を見ると恐ろしくなりますよね。。。2100年まで私は生きていませんけど、桜の風情は後世にも残したいですよね。
会社近くの公園の桜もようやく咲き誇り昼休みに散歩がてら撮影してきました。桜が咲くこの季節の小さな公園が大好きです。地球温暖化が進行しないように私たち一人ひとりが実践できることから取り組みたいな。
管理部 加藤千加子