新井 隆元 自己紹介へ

【コンクリ-ト】

今週末はいよいよ富士市今泉のA様邸『本とウィスキ-を猫と一緒に愉しむ』の構造見学会です。たくさんの方に見ていただきたいと思います。
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前回、基礎の鉄筋についてお話いたしましたが、今回は基礎のコンクリートについてお話ししたいと思います。 

基礎を形作るのがコンクリートですが、コンクリートには強度がありまして当社で標準的に用いるのが、設計強度Fc21N/mm2というものです。
なんじゃ?こんな数字言われてもピンとこないと言われると思います。
「Fc」というとサッカーをやっている人はフットボールクラブが思い浮かぶかもしれませんが、建築業界ではコンクリートの圧縮強度のことをいいます。21N/mm2とは1平方mmあたり約2.1kgを支える強度、こう言うとなんか弱そうな感じですが、言い換えれば1平方cmあたり210kg、10平方cmあたりだと21tの重さのものを支えられるということになります。スマホ程度の大きさのコンクリートで21tに耐えられるなんてすごいですよね。

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コンクリ-トミキサ-車

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コンクリ-トミキサ-車から生コンを圧送

 

 コンクリートは外気温やコンクリートの品質のばらつきなどから基準の数値が出ない場合があるため、当社では余力を持たせて24/mm2のものを使用しています。そのほか、寒い時期などはもう少し強度を上げたり、(4週目で21/mm2出ていないとダメなので)コンクリートが凍らないように防凍剤をいれて品質を確保したりしています。

もう一つ、大事なことはコンクリートの打設の仕方。型枠内に密実にコンクリートが流し込まれるように、ゆっくり丁寧にバイブレータを使用して施工していきます。バイブレーターとは電動で細かい振動をする棒状のもので型枠内に流し込まれたコンクリートを隅々までいきわたらせることができます。いくら強度の高いコンクリートを使ってもコンクリート自体が「雷おこし」みたいにスカスカではしっかりとした強度はでませんからね。
施工の仕方が大事というのはすべての工種に共通して言えることですね。 

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これがバイブレ-タ-です。

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それぞれが担当します

 

写真は工場を作ったときに行ったコンクリートの検査の様子です。現場で確認した後、試験体を作って検査場で1週目と4週目の強度を確認する破壊試験をします。この時は、もちろん合格でした。住宅ではやることはありませんが、こんなこともできるのですよ。

建築部:新井隆元

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