渡邉 雅代 自己紹介へ

【家の風格】

先日、お客様のお宅を訪問させていただく機会がありました。

建物お引き渡しの際、保険加入の手続きでお会いして以来なので、何年振りかの訪問です。

 元々方向感覚が優れていると言えず、地図を覚えるということも苦手なので、訪問の際は車のナビゲーションが頼りです。
でもその頼りのナビゲーションも「目的地周辺です」といって、家の玄関前まで連れていってくれずに案内が終わってしまうこともしばしば。「お家わかるかなぁ」と少々心配しながら、早めに向かいました。

 果たして近くまで行くと… 

新築の時の記憶と変わらない建物が目に飛び込んできて、一目でわかりました!車の中で、ひとり思わず歓声を上げてしまいます。

お引き渡し当時のことを思い出し、懐かしさがこみ上げてくるのを感じながら、「いいお家だなぁ」などと、外観に見とれること、しばし。(手前味噌な感想を申しましてすみません)

 緊張しながら呼び鈴をならし、玄関扉が開くと、そこには変わらない優しさをたたえたお施主様の笑顔が。今回は簡単な手続きで伺ったので、玄関先で失礼させていただきましたが、その限られた空間の中だけでもお客様が大切に手を入れながら暮らしてくださっていることが感じられ、嬉しくなってきます。

「孫がくると、おもちゃをあっちへポン、こっちへポンって投げちゃうからリビングはカーペット敷いてあるんだよ」「ほら、ここも。おもちゃをガンガンって打ち付けちゃうもんだから」と指をさします。目を凝らしてみると、ちっちゃなへこみがリズミカルな模様のようにたくさんついています。傷といってしまえばそうかもしれませんが、お家が小さなお孫さんたちをつれたお子様世代が集う場になっていることがうかがわれ、ほほえましい足跡のようです。

 用事をすませて玄関を後にし、きれいに整えられたアプロ―チに歩を進めながら、お家はお住まいになられる方に育てていただくものなんだなぁとしみじみ感じました。お客様が暮らし、手を入れることで建物の佇まいに風格が増してくる。最初にわぁと歓声をあげるほど”よい家”と感じたのは、そんな風格がもたらしたことだったのではないかと。

 そしてお客様に育てていただく家にするためには、それに相応しい品質の家を創り上げていくことが大切であり、お客様のご要望を汲み取りながら家づくりを進めていった建築部の気概にも思いを馳せながら帰路につきました。

梅雨の一時の晴れ間、路面が光を受けてきらきらと光っていました。 

  →フォトギャラリ-「ギターの音色で心地よく暮らす家」

  →お客様の声「ギタ-の音色で心地良く暮らす家」

  

  管理部:渡邉雅代

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