今日は『富士弁講座』の第33回をお送りします。(心ほっこり平成30年3月号より)
はろ〜えぶりばでぃ。3月に入ってから、あ〜春が来たなあと感じる日が増えました。あの体にいつも入っていた変な力も抜けて、とても楽になりましたし♪やっぱ春はいいですね。
さて今月の富士弁は『わきゃ〜し』です。
意味は"若い人" "若者"です。
使い方としましては、「コンビニの前で、わきゃ〜しがたむろしてたよ。」なんて感じ。調べたところによると東京方言でも「わかいし」というのがあるらしいのですが、富士では「わきゃ〜し」です。おそらく「若い衆」からきているのではないかと思うのですが。
同じように「◯◯し」というので、「おんなし」とか「おとこし」とかも言いますね。「女の人」、「男の人」と言う事です。町内でお葬式があった時等に、町内会でお手伝いしますが、そんな時に「え〜っと、ではおんなしは焼き場(火葬場)に行ってもらって、おとこしは受付と駐車場係をお願いします!」と、組長さんが集まった組の人達を仕切るわけです。そうそう、焼き場に行くおんなしですが、おんなしの中でも「わきゃ〜し」が行くという暗黙の了解が昔からある気がします。その"わきゃ〜し"の基準はよくわかりませんけど(笑)
では又来月お会いしましょう。しぃ〜ゆ〜あげいん♪
小川編集長から一言
「わきゃ〜し」「おとこし」「おんなし」⋯富士の方って本当によく使うんですよね「◯◯し」って。前にお通夜に行ったお寺の入ロで、「おんなしは左側にどうぞ」と言われた時には、"おんなし"にもちょっと、「えっ?」と思いましたが、なにしろ男性と女性が通夜式で向かい合って分かれて座るというのが初めての経験だったので、うろたえたのを覚えています(^_^;) その日は土砂降りの雨のとても寒い日で、その「おんなし」と共に今でも強烈に私の記憶の中に残っているのです。