■サヨリ
「春告魚」と呼ばれるサヨリは、冬から春にかけて日本近海で水揚げされます。細くきれいな魚で、30~40㎝に成長したものは「カンヌキ」と呼ばれ、寿司屋や料亭で扱われる高級魚とされています。タンパク質が豊富に含まれているものの、脂質が低いのが特徴です。刺身にすると透き通るような白身が美しく、青魚のような旨味を味わえ、塩焼きにすると香ばしい風味が引き立ちます。加熱すると真っ白になるので、お吸い物の碗種にもおすすめです。
「春告魚」というと私は真っ先に「ニシン」を思い浮かべましたが、「サヨリ」も春告魚だったのですね。
サヨリは高級魚のイメ-ジもありますし、身があまりないような気がして食べた事はあるとは思うのですが・・・あまりサヨリを食べた!という記憶がありません。
調べていたら、『腹黒い』の語源はこのサヨリだったということがわかりました!なんでもサヨリは表面近くを泳ぎプランクトンを食べるのですが、体が透明で光を通してしまうため胃袋の中で光合成が始まり酸素が発生して浮いてしまいコントロ-ルできなくなるためお腹の中を黒くして光を通さないようにしているのだそうです。サヨリはそのスラットした姿から”海の貴婦人”と呼ばれているのですが、きれいな見た目に反してお腹が黒いことから転じて「腹黒い」という言葉になったとか。サヨリなりの死活問題となる苦肉の策なのにそんな風に言われてちょっと気の毒です((+_+))
心ほっこり編集室:小川 薫