桜が満開ですね。
咲き誇る桜花が、春の光に照らされ、桜の木全体がはっとするほど光り輝いています。市中を運転していても、道路わきの桜の木に思わず見とれてしまいます。
「さまざまのこと 思ひ出す 桜かな」という松尾芭蕉の句に因んだお菓子があります。その名も「さまざま桜」。
紅白の桜を型取っており、白い桜花の方は、青のりの入ったものと、ごまを混ぜたものと2種の風味。見た目は、はらっと儚く崩れそうに見えますが、工芸菓子にも用いられる雲平(うんぺい)で出来ているので、しっかり固めのパリッとした食感です。
思えば、昨年のこの時期は、ひたすら巣ごもりをしていました。
今年、新しい生活様式にも慣れてきて、まだまだ油断することはできませんが、上手に外の空気を吸うことはできるようになったのかなと、この一年を振り返りながら、様々思い出したりしています。
さまざま桜は、リュックを背負った二匹のウサギがいる赤いお盆の上に散らして、お花見ピクニックの取り合わせにしてみました。
ウサギたちの楽しいおしゃべりが聞こえてきそうです。ふくらんだリュックの中には何が入っているのでしょう?
来年の今頃は、こんな風に荷物をいっぱい詰め込んで、気兼ねなくどこへでもお出かけできるようになっているといいですね。
管理部 渡辺雅代