小川 薫 自己紹介へ

【柿食えば 鐘が鳴るなり・・・】

2021/10/29(金) 日々のこと情報発信

今日を入れて後3日で10月も終わります。一年の内で一番気候的に過ごしやすい10月。でも昨日の午後2時頃、机の横の温度計は何と!「30℃!!」とデジタル表示されていました。湿度が低いのでそんなに不快指数は高くはありませんでしたが、それにしても10月の終わりに30℃とは驚きです。

法隆寺柿食えば御所柿『柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺』・・・正岡子規の有名な俳句ですが、正岡子規のこの句に出てくる柿は、奈良・大和の名産である「御所柿」との事。最近私は柿が好きになり、スーパ-で買ってきては皮をむいて食べています。でも、柿の種類は次郎柿・富有柿・四溝柿・筆柿・・・くらいしか知りませんので、この「御所柿」ものすごく気になります。正岡子規は柿が大好物だったそうですので、きっと美味しい甘い柿なのでしょうね。

この句は、大親友であり色々お世話になった夏目漱石が詠んだ『鐘つけば 銀杏散るなり 建長寺』という句へのお礼の句だというのです。建長寺は鎌倉にあるお寺ですが、調べると”けんちん汁”はこの建長寺で作られた精進料理だそうで、建長汁→けんちん汁になったのだとか。
柿食えば・・・はスラスラ出てくる有名な句ですが、その前に「鐘つけば・・・」があったなんて!(^^)! 正岡子規がオマ-ジュした「鐘つけば・・・」覚えました!

10月がもうすぐ終わる時、ふとこの句が浮かび柿の名前とけんちん汁の意味を知ることが出来ました。来年の今頃奈良の法隆寺見ながら”御所柿”、又は鎌倉で散った銀杏見ながら”けんちん汁”食べたいなあ♪     心ほっこり編集室:小川 薫