2013年1月:【癸巳(みずのとみ)】

 皆様、新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり有難うございました。本年も皆様にとりまして、幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。
 さて、2013年最初の「ひげ日記」は、今年の干支(えと)について書かせていただきたいと思います。

■『干支(えと)とは?』

 今年の干支は?と聞くと、「巳(み)」と答える方が多いと思いますが、実はそれだけでは正しくないということをご存知ですか?
「干支(えと)」という字は「十干(じっかん)」の「干」と「十二支(じゅうにし)」の「支」からできています。

 十干(じっかん)とは、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと) 十二支とは、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)

 干支は十干の最初の「甲(きのえ)」と十二支の最初の「子(ね)」の組み合わせ「甲子(きのえね)」から始まり、「乙丑(きのとうし)」、「丙寅(ひのえとら)」…と続き、「癸亥(みずのとい)」まで60種類あります。

干支が一回りして同じ干支が巡ってくると「還暦」(60年)となります。今年、平成25年の干支は30番目の「癸巳(みずのとみ)」にあたります。因みに阪神甲子園球場の名前も竣工年が1924年の「甲子(きのえね)」からきているそうです。甲子園球場って寅年のイメージですが子年だったのですね。

■「癸巳(みずのとみ)」という年

 それでは、「癸巳(みずのとみ)」とはどんな年なのでしょうか?癸(みずのと)とは忍耐の中にあって発展への時期を見計らっているという意味があるそうです。癸という文字に「てへん」を付けると「揆(はかる)」という字になり、植物の内部にできた種子が大きさを測れるまでに大きくなった状態を表わすそうです。また、巳の年はヘビが脱皮をすることから、再生を象徴しており、新しい自分に生まれ変わる、人生の転機となる年だそうです。

つまり今年は、昨年までに蓄えた力を発揮し、一歩前に進むための新しい自分に生まれ変わる重要な一年と言うことのようです。
私も、ヘビの脱皮のごとく一皮剥けた新しい自分になれるよう努力し、そして自分が正しいと思う事には勇気を持って一歩踏み出す一年にしたいと思っています。

 仕事の上でも勉強を続け、『地震に強く住む人と地球にやさしい家』~快適で省エネなエコハウス~という考え方をベースに、更に一歩進んだ家づくりに取り組んで行きます。
 皆さん、本年も『建築工房わたなべ』を宜しくお願いいたします。

  最後に、東日本大震災からもうすぐ2年経とうとしています。一昨年の震災は私たち日本人に、「絆」や「おもいやり」、そして「節電」をはじめとするエネルギーの大切さを気づかせてくれました。被災地の一日も早い復興を祈念し、そしてそれらの気づきを忘れぬ一年にしたいと思います。
それではまた、来月。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏