2017年8月:【ホントは安いエコハウス】

 みなさまこんにちは、渡邉です。

 毎日暑いですね。私はとても汗かきなので、少し外にでるだけで汗だくで過ごしています。お客様の家で打ち合わせしていると大汗をかいている私に扇風機を向けてくださったり、エアコンの温度を下げてくださったり、更にはタオルを持ってきてくださるお客様もいらっしゃったりでいつも恐縮しています。

 皆さんも水分補給をしっかりして、暑い夏を乗り切りましょう。

 さて今月号のひげ日記は、「ホントは安いエコハウス」という本について紹介させていただきます。著者はエコハウスやパッシブデザインの第一人者と言ってもよいと思っている(有)松尾設計室の松尾和也氏、発行は日経BP社です。

省エネ住宅は高くて建てられない――。 そんな顧客も本書に書かれた事実を知ればエコハウスの建設を決断する。住宅のプロなら知っておきたいノウハウを指南

省エネについて、知っていたつもりのことが、実は正しく理解できていなかった――。

 住宅のプロが消費者に説明する際に、ついしてしまいそうな省エネの常識の誤りを指摘。省エネに関心の高い顧客をつかむためのポイントを独自に算出したコストなどの数値を示して伝授します。住宅設計に携わるプロが、他社と差を付けるうえで知っておきたい情報が満載。

 建て主も本書の内容を知っておけば、工務店の実力が分かります。

プロも陥りがちな25の勘違いをテーマごとに分かりやすく解説します。消費者だけでなくプロも誤解しがちな省エネの“常識”を正しく理解しておけば、住宅完成後のクレームを減らせるだけでなく、エコハウスに関心のある顧客が納得する対応が可能になります。

■主な内容

 1.エコハウスを知る

 自然素材はエコハウスにあらず/「住宅貧乏」から脱する6項目/すぐできる!既存住宅の省エネ策/暖かい住宅を知る人が少ない理由/災害時にシェルターになる家

 2.エアコンの実力を知る

 断熱性能が低いとエアコン嫌いに/激減するエアコンの「再熱除湿」/エアコンの連続運転vs間欠運転/畳数だけでは駄目なエアコン選び/4社のエアコンから選び方を知る/大阪は東京より蒸し暑いって本当?

 3.窓の強みと弱みを知る

 世界に劣る「窓」後進国ニッポン/住宅用サッシは費用対効果が大/パッシブは風より太陽を旨とすべし

 4.改修に効く断熱と住宅設備を知る

 断熱リフォームが高齢者を救う/電気温水器をなくして節電しよう/レンジフードで月4000円の損失/家事の時間を短縮して豊かな生活を

 5.設計の本質を知る

  断熱~気密~パッシブへのステップ/断熱はコスパと快適性から考える/受注増につながるパッシブ手法/ローコスト住宅ほど「太陽に素直な設計」/パッシブで無駄な仕事を減らす/コストを抑え冬に暖かい家をつくる

 著者は前書きの最後で、「1人でも多くの方がこの本を読んで住宅会社の選定に役立てたり、住宅設計や建設に関する思い込みを正したりして、本当に良い家をつくってほしいと考えています。

 そのような住宅が当たり前となることで、そうした住宅を建てられない会社が淘汰されることも望んでいます。」と結んでいます。思わず大きく頷いてしまいました。少し専門性が高いかもしれませんが、わかりやすく書かれている本なので、家づくりを考えている方は最初にこの本を読んでいただきたいと思います。

 また家づくりのプロには必読の本だと思います。今月号はお勧めの家づくりの本をご紹介させていただきました。

 それでは皆様また来月お会いしましょう!!

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏