2024年04月:【「住宅省エネキャンペ-ン2024」】
「住宅省エネキャンペ-ン2024」
皆さまこんにちは、渡邉です。国土交通省・経済産業省・環境省の3省が省エネ性能を有する戸建て住宅の購入や断熱性向上、高効率給湯機の導入などの住宅の省エネ化を支援する補助事業の申請受付が開始されました。
今回、3省のもと進められる『住宅省エネキャンペーン2024』は
①『子育てエコホーム支援事業』
②『先進的窓リノベ2024事業』
③『給湯省エネ2024事業』
④『賃貸集合給湯省エネ2024事業』
の4つの補助事業の総称です。全体予算額は前年比約1,600億円増の4,600億円規模となっています。交付申請期間は予算上限に達するまでで、遅くとも24年12月31日までとなっています。
今月号の『ひげ日記』はこの補助事業のうち、戸建て住宅に関する内容について、月刊スマートハウスNo.110号の『解析!業界ニュース』の記事を元にみなさまに紹介させて頂きます。
■子育てエコホーム支援事業(国土交通省)
前身となる23年の『こどもエコすまい支援事業』の内容を引き継ぐものです。昨年は受付開始から約半年で早期終了が発表されるなど好評だったものです。新築住宅で13万4,573戸、リフォームでは約29万4,031戸に交付されました。
今年度予算は前年比で約790億円増の2,500億円を計上しています。前年からの変更点として新築戸建ての対象住宅に長期優良住宅が追加(補助額は100万円/戸)となったほかZEHの補助額が100万円/戸から80万円/戸に変更となりました。
リフォームについては、リフォーム工事の内容に応じて定める金額となります。子育て世帯・若者夫婦世帯は上限30万円/戸、その他の世帯の場合は上限20万円/戸となります。
■先進的窓リノベ2024事業(環境省)
こちらは住宅の新築については対象外でリフォームが対象です。
予算額は前年度から350億円引き上げられ、1,350億円。窓性能や大きさなど工事内容により異なりますが、1戸あたりの補助上限額は200万円(補助率は1/2相当)で前年度据え置きとなっています。
今年度は住宅種別を問わず環境省が所管するようになりました。昨年からの変更点は製品性能ごとの補助金額に変更があったほか、窓改修と同時に施工する場合のドアの改修についても補助対象となりました。
補助額はガラス交換、内窓設置、外窓交換(カバー工法)、外窓交換(はつり工法)など内容と大きさにより金額が異なります。
※詳細は本紙5ペ-ジの営業コ-ナ-をご覧ください。
■給湯省エネ2024事業(経済産業省)
主に戸建て住宅での導入を支援し、前年同様の内容を引き継ぎます。
1)エコキュート:8万円/台
加算金額(要件Aに適応:2万円/台、要件Bに適応:4万円/台、要件A・Bに適応:5万円/台)
・要件A:インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げシフトする機能を有するもの。
・要件B:補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、以下aまたはbに該当するものであること。
a)2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率または年間給湯効率(寒冷地含む)+0.2以上の性能値を有するもの
b)おひさまエコキュート
2)ハイブリッド給湯機:10万円/台
要件により3万円/台または5万円/台の加算も有り
3)エネファーム:18万円/台
要件により2万円/台の加算も有り
4)補助対象製品の設置に合わせて、下記の撤去工事を行う場合も加算して補助します。
電気蓄熱暖房機の撤去:10万円/台
電気温水器の撤去:5万円/台
■さいごに
今回ご紹介したものはあくまで概要です。昨年も大人気で早期に予算が終了してしまった事業もあります。本事業が気になる方は予算に余裕のある早めに契約して工事に取り掛かった方が安心です。
本補助事業やその他の補助事業などについても詳しい事を知りたい方はお気軽に弊社までお問合せ下さい。
それではまた来月お会いしましょう。
株式会社建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏