2008年9月:【住宅ローン減税延長?】

みなさんこんにちは、渡辺です。

 今月号の『ひげ日記』では、先月29日に国土交通省が発表した2009年の税制改正要望の概要を皆様に伝えさせていただきます。

今年の12月31日で期限が切れる住宅ローン減税の2013年までの5年間延長と拡充が主な柱となっています。最大控除額を現在の160万円から300万円に引き上げるほか、所得が少ない人でも満額の控除を受けられるように、所得税だけでなく住民税も控除に加えました。その上で、一定基準以上の省エネ住宅や、いわゆる200年住宅(長期優良住宅)を対象に、控除対象となる住宅ローン限度額と控除率を一般住宅よりさらに引き上げる特例を設ける方針です。控除額は最大で省エネ住宅が400万円、200年住宅が650万円となる予定です。対象となる住宅は次世代省エネ基準を満たす住宅や、審議途中の「長期優良住宅普及促進法」(案)による認定住宅を想定しています。
  『次世代省エネ基準』や『長期優良住宅普及促進法』、『超長期住宅先導的モデル事業』などは、この『ひげ日記』で過去に何度も登場している言葉ばかりです。やっと、省エネ住宅で、税制優遇が受けられるようになります。そのための建物に要求される性能は、現在弊社で設計施工させていただいている内容で十分対応できそうです。弊社のコンセプトである、『地震に強く住む人と地球にやさしい家』は光熱費削減もでき、地球だけでなくお財布にも優しい家だとお伝えしてきましたが、税制優遇も受けられ、さらにお財布に優しい家となりそうです。

 次世代省エネルギー基準:この基準は建築基準法とは違い、建築主の義務となる拘束力のあるものではありません。住宅を建築する地域ごとに断熱や気密、日射遮蔽などの基準値を示したものです。住宅の断熱性能を高めると、暑さ・寒さによる体へのストレスが軽減され、快適に過ごすことができます。暖冷房時のエネルギー消費量も押さえられるので、家計にも優しく、さらに地球温暖化防止にも貢献できます。静岡県では、この基準で住宅を建てている工務店はほんの一握りですが、住んでみれば違いは確実にわかります。断熱リフォームもお勧めです。確実に違いが体感できます。建築工房わたなべではこの次世代省エネルギー基準の断熱性能を推奨させていただいております。

 長期優良住宅普及促進法:国が定める「長期優良住宅」(いわゆる200年住宅)の基準を満たす住宅を地方行政庁が認定、税制優遇などの金融メリットを与えることで普及を促すことを目的としています。金融メリットに加え、長寿命で優良な住宅として国のお墨付きが得られます。この法律は今後の臨時国会で審議される予定で、09年から運用が始まる予定です。

 超長期住宅先導的モデル事業:国土交通省が主催するいわば補助金つきコンペ。年間予算総額130億円、一棟につき最大200万円の補助を行うという大型事業。『長期優良住宅普及促進法』に先立ち、既に運用がスタートしました。第一回募集では600件を超える応募の中より40提案が採択されました。弊社ではこの日本のトップランナーとしての認定を受けた、『超長期住宅先導的モデル事業』の補助金申請書を提出し、現在富士市にて住宅を建築中です。これからでも、弊社ではこの補助金を利用して住宅の建築ができます。棟数に制限がありますので、興味のある方はお早めにお問い合わせ下さい。


今月の13日(土)、14(日)の両日、富士宮市万野原新田で完成見学会を行います。
昨日社内完成検査を行いましたが、次世代省エネ基準をクリアした高断熱の住宅ということだけでなく、通風計画もきちっとされているので家の中を風が気持ちよく吹きぬけ、汗かきの私でもエアコン不要で、とっても快適でした。LDKは大空間で広い吹き抜けもありますが、建築工房わたなべの創る住宅なので、もちろん耐震等級3の高耐震設計の住宅です。太陽光発電、自立循環型住宅…見所満載です。『百聞は一見にしかず』です。
建築工房わたなべのつくる『地震に強く住む人と地球にやさしい家』~SE構法でつくる自立循環型住宅~を会場にてお確かめください。