2023年06月:【「太陽光発電の疑問を解消」】
みなさまこんにちは、渡邉です。6月に入りました。いよいよ苦手なジメジメした梅雨の到来です。
さて、電気料金の高騰などを背景に、太陽光発電のメリットが各所で説かれています。一方で「元がとれない」「雨漏りの原因になる」など、不確かなネガティブ情報も根強く残っています。
今月号の「ひげ日記」は、「新建ハウジング」の「太陽光発電の疑問を解消 正しく知ってかしこく暮らす」より一部抜粋して、正しい太陽光発電に関する情報を皆様に紹介させて頂きます。ご存知の方は確認の意味でご覧いただきたいと思います。
■どんなメリットがある?
一般的な家庭は、1年間で4200~4800kWh程度の電気を消費すると言われていますが、太陽光発電を設置することで、電力の大部分をまかなうことができるようになります。出力1kWの太陽光パネル1枚で、年間1000~1300kWh程度は発電できます。4kWもあれば年間電力消費の7~9割にあたる電気が得られますし、5kW以上載せればそれを上回る電力を得ることも不可能ではありません。
太陽光発電システムの単価を1kWあたり28~30万円とすると、5kW搭載するなら140~150万円です。「高いな」と思われるかもしれませんが、20年間の電気代と考えれば1kWあたりわずか14~15円。電力会社から電気を買うと、30~40円/kWh(2022年9月現在)はしますからかなりお得なはず。余った電力は固定価格買取制度(FIT)によって電力会社が買い取る(10年間)ので、お金を払うのではなくもらうことに。
自宅で発電できれば、災害などによって停電が起こったとしても、生活に必要な電気を得ることができます。
■どんな住宅に適しているか
大前提は高断熱・高気密住宅であること。断熱性・気密性を高めると外気温の変化の影響を受けにくくなるため、冷暖房にかかるエネルギーを減らすことができます。できる限りエネルギーを使わずに済む家なら太陽光発電だけで生活するのに十分な電力を得ることも難しくはありません。
電力を有効活用するためにも、設備機器はオール電化がおすすめ。特にエネルギー消費量の大きい給湯は、エコキュートを選びましょう。最近では、昼間、太陽光で発電した電力でお湯を沸かせる機種もあります。停電時も、太陽光発電があれば”普段通り“とまではいかないかもしれませんが、ある程度はお湯を使えたり、IHで料理もできます。
■太陽光発電に関するお勧めの資料
今回ご紹介した「太陽光発電の疑問を解消 正しく知ってかしこく暮らす」には、
・雨漏りの原因になる?寿命は10年?・火事になったら消火できない?・住まい手のリアルな収支 などその他の情報も満載です。興味のある方はネットで検索すればすぐに出てきます。資料は無料でダウンロード可能です。
更に詳しい情報を知りたいという方には、「戸建住宅の太陽光発電システム設置に関するQ&A」こちらは(一社)環境共生住宅推進協議会が国土交通省 住宅局の編集協力で発行したものです。こちらもネットから無料でダウンロードできます。ただ全184ページと凄い量です。
■さいごに
「どんなメリットがある?」で記載している数字の根拠は以下のように計算できます。
一般的な家庭の年間電力消費量は13kW(1日の電気使用量の平均)×365日=4,745kWh。
太陽光を5kW載せた場合の年間発電量は、5kW×1200kWh(平均年間発電量)=6000kWh。となり消費量を上回る電力を発電できることになります。5kWの太陽光発電の設置費用を1kWあたり28万円とすると、28万円/kW×5kW=140万円。20年間で使う電力消費量は、4,745kWh(年間電力消費量)×20年間=94,900kWh。5kWの太陽光発電の設置費140万円÷94,900kWh=14.7円/kWh。
つまり1kWあたり14.7円で電気が使えるという計算となります。弊社で新築住宅に設置した場合を考えてみます。弊社での太陽光発電の設置費は1kWあたり約22万円、5kWの場合は、22万円×5kW=110万円。20年間で考えた時の電気代は、110万円÷94,900kWh=11.6円/kWhというとても安い金額となります。
また太陽光で発電した電力で昼間にお湯を沸すタイプのエコキュート(おひさまエコキュートと言います)と太陽光発電を設置した方のみが選択可能な料金プラン「くらし上手」(東電エリアのみ)と組み合わせるのがお得でお勧めです。新築やリフォーム、太陽光発電などに関して疑問や心配などがある方はお気軽に弊社までお問合せください。
それでは、また来月お会いしましょう。
株式会社建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏