2011年2月:【ペレットストーブ】

皆さんこんにちは渡邉です。毎日寒いですね。気が付けばあっという間に1月も終わり、早くも2月です。

弊社では1月22日から4週連続の完成見学会を行っております。その第1弾、1月22・23日のSE構法による長期優良住宅先導モデル『キャット・ガ-デン・ハウス』完成見学会には124名という多くのお客様にご来場いただきました。大変ありがとうございました。

冬のとても寒い日の見学会でしたが、1台のペレットスト-ブだけで家中ポカポカでした。ご来場いただきましたお客様も高気密・高断熱の家+ペレットスト-ブの暖かさを体感いただき大変好評でした。そこで今回の『ひげ日記』ではこのペレットスト-ブについて書かせていただきたいと思います。

薪スト-ブの炎の暖かさは魅力的だけど、着火の手間や薪割り、煙突の掃除などを考えると薪スト-ブの設置をためらってしまう。

そんな方にお勧めなのが、このペレットスト-ブです。燃やすのは薪ではなく「ペレット」という小さな円筒状に加工した木片です。この木片を燃料タンクに入れておけば、火力に応じて自動的に燃料が供給されます。

薪スト-ブとの最大の違いは、使い勝手の良さです。機種によって機能は異なりますが、今回採用したものはボタン1つで自動着火、ダイヤルで風量や火力の調節もでき、タイマ-もあります。前の日の夜、タイマ-をセットしておけば翌朝には自動着火という使い方もできます。外観は薪スト-ブのようで使い方はほとんど石油ファンヒ-タ-という感じのものです。

さらに屋外から給気し屋外へ排気するFF式ですので、部屋の空気を汚すこともありません。過熱防止装置や地震の時などに自動で消火する感震装置も内蔵された安心設計も魅力です。

薪スト-ブが薪割りや煙突掃除、着火も楽しむ「スロ-ライフの趣味の道具」なら、ペレットスト-ブは「環境に優しい家電製品」という感じです。導入の費用も薪スト-ブのおおよそ半額です。機種により異なりますが設置工事や煙突工事まで含めて、おおよそ50万~70万円という金額です。気になるペレットの燃料代金ですが、設置されたお客様の話によりますと、おおよそ一冬で1~2万円程度ということです。

 燃料として使う木質ペレットは、丸太、樹皮、枝葉や製材工場などから排出されたおが粉、端材などの廃材や残材を利用して製造されています。

これらの原料を細かい顆粒状まで砕き、それを圧縮して棒状に固めたものがペレットです。ペレットの大きさは長さ1~2cm、直径6~12mmのものが主流です。ペレットは成形するときに顆粒状のものを圧縮して固めるのですが、木材の構成要素であるリグニンという物質が軟化して接着剤のような役割をはたすため接着剤は使用していません。

つまり、ペレットの成分は木材と変わらないということです。また、木質ペレットは環境への評価が高い燃料でもあります。その理由として、ペレットが再生可能なエネルギ-であること。二酸化炭素排出量についてカ-ボンニュ-トラル(二酸化炭素中立性)であること、そして国内生産のペレット燃料を利用することによって日本の森林や林業の活性化に貢献します。

ただしカ-ボンニュ-トラルとは言っても、ペレットを製造する破砕、乾燥、形成の工程では二酸化炭素を排出します。ドイツの家庭暖房熱源別比較とういうデ-タによると、燃料の生産・輸送、燃焼装置の製造等で排出された二酸化炭素の排出量比較で、ペレットの二酸化炭素排出量は薪スト-ブよりは多いものの、ガスの3分の1、石油の5分の1、電気の10分の1にすぎないという結果になっています。

二酸化炭素排出量からもペレットは環境にやさしい燃料だと言えると思います。欠点は温められた空気をファンを用いて送り出すため、モ-タ-音が少しする点と、ファンを動かすのに電気を使うという点です。

ペレットスト-ブは薪スト-ブと違い設置工事も比較的簡単です。リフォ-ムでの設置も簡単ですので興味のある方はお気軽にお問合せ下さい。

 話だけではよく分からないしどのくらい暖かいのか?どの程度の音がするのか?などペレットスト-ブが気になるというお客様は2月5日、6日に富士宮市で行われる、 ~太陽・風と仲良く暮らす~『井戸のあるエコハウス』完成見学会にお気軽にお越しください。

このお宅にもペレットスト-ブが設置されています。百聞は一見にしかず、是非この機会にペレットスト-ブの暖かさを体感してください。 もちろんペレットスト-ブ以外にも見所満載の見学会です。この見学会についての詳しい内容は挟み込みの資料をご覧ください 。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏