2014年9月:【耐震住宅100%プロジェクト】

皆さんこんにちは、渡邉です。まだ9月に入ったばかりだというのに、このところめっきり涼しい日も多くなりました。季節の変わり目なので皆さん風邪など引かぬよう注意して下さい。

本日(9月1日)は防災の日で富士市でも総合防災訓練が実施されました。「防災の日」は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定されたものだそうです。そこで9月号の「ひげ日記」は防災の日に因んで「耐震住宅100%プロジェクト」について書かせていただきたいと思います。

 阪神淡路大震災における死者の9割は住宅の倒壊が原因でした。旧耐震住宅の倒壊により、本来は家族の命を守るべき住まいが凶器となってしまったのです。東日本大震災を経験した今でも住宅の耐震化は進んでいません。旧耐震基準の住宅(1981年以前の基準で建てられた住宅)はまだ約1000万戸あり、そこに住んでいるのはおよそ2000万人。

 この旧耐震住宅を建替えたり、耐震リフォ-ムしたりして新たな耐震基準の住宅に変えれば、そのうち9割の人の命が救えるのです。政府は旧耐震住宅を減らす「国土強靭化基本計画」を進めていますが、まだその認知度は低いのが現状です。計画の中で防災に強い国を目指すために、最初の目標として平成32年(2020年)までに耐震化率95%という目標を掲げました。

しかし現実は厳しく平成20年(2009年)でも79%と予定通りに耐震化が進んでいません。

■耐震住宅100%

 そこで弊社は『耐震住宅100%』実行委員会のメンバ-として、『耐震構法SE構法』の株式会社エヌ・シ-・エヌと東京工業大学先進エネルギ-国際研究センタ-が共同ですすめる「耐震住宅100%を目指そう!キャンペ-ン」に参加し、全国の工務店仲間たちとともに積極的にこの運動を展開して行くこととしました。

 この運動は地震国日本を安全・安心に暮らしていくために耐震住宅を1棟でも多く増やし、やがてはすべての家を地震に強い家にしていこうというものです。まずは、これから家を建てようと考えている方や、すでに家を建てた方に本当の意味での「住宅の耐震」について意識していただき、少しでも大地震による被害を軽減しなければなりません。

■基本は自助

 静岡県第4次地震被害想定で、富士市の死者数は最悪の場合140人とされています。地震をはじめ各種自然災害の発生は止められないかもしれませんが、避難対策・地震対策を行う事により、この数をゼロに近づける事ができるのです。防災の基本は「自分の命は自分で守る」(自助)ということです。皆さんも避難場所の確認、防災用品の点検をはじめ、自宅の耐震補強などについて今一度確認していただきたいと思います。

■さいごに

 最後にちょっと宣伝です。まずは9月6日(土)、7日(日)に弊社近くの富士市石坂で構造見学会を開催します。完成してからでは見えなくなってしまう部分にこそ家づくりで大切な部分があります。家づくりをお考えの方は是非ご来場頂きご自身の目で確認して下さい。

   ※「地域型住宅ブランド化事業」対象住宅見学会
また27日(土)、28日(日)には、新富士駅近くのふじさんめっせで開催される「すてき住まいの大感謝祭~リフォ-ム&建替え&新築~」に参加します。耐震や省エネ、シニアライフの提案コ-ナ-をはじめご家族の皆様が楽しめるイベントや豪華プレゼントが盛りだくさんです。

それではまた来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏