2020年2月:【令和2年度の国土交通省住宅関連予算案】
皆みなさんこんにちは渡邉です。
2月だというのに比較的暖かい日が続いています。
ニュースやワイドショーでは、新型コロナウイルス感染症のニュースが連日報道され、薬局からはマスクが無くなってしまいました。対策としては、石鹸やアルコールでの手洗いと、うがいが有効だということです。皆さんも、入念な手洗い、うがいを徹底して予防につとめて下さい。
さて、今月号のひげ日記は、家づくりを考えている方にとても気になる来年度の国土交通省の住宅関連予算案等について説明させていただきます。
■地域型住宅グリーン化事業(継続)今年度より5億円多い135億円の予算案
地域における木造住宅の生産体制を強化し、環境負荷の低減を図るため、資材供給、設計、施工などの連携体制により、地域材を用いて省エネルギー性能や耐久性に優れた木造住宅・建築物の整備、住宅の省エネ改修の促進を図るとともに、当該木造住宅の整備と併せて行う三世代同居への対応等に対して支援を行う。
〇長寿命型
・長期優良住宅:補助限度額110万円/戸 ※1
〇高度省エネ型
・認定低炭素住宅:補助限度額110万円/戸 ※1
・性能向上計画認定住宅:補助限度額110万円/戸 ※1
・ゼロ・エネルギー住宅:補助限度額140万円/戸 ※2
※1 4戸以上の施工経験を有する事業者の場合は補助限度額100万円/戸
※2 4戸以上の施工経験を有する事業者の場合は補助限度額125万円/戸
・地域材加算…主要構造部(柱・梁・桁・土台)の過半に地域材を使用する場合、20万円を限度に補助額を加算
・三世代同居加算…玄関・キッチン・浴室又はトイレの内いずれか2つ以上を複数個所設置する場合、30万円を限度に補助額を加算
〇省エネ改修型
省エネ性能が一定以上向上する断熱改修 50万円/戸
〇優良建築物型
認定低炭素建築物など一定の良質な建築物 1万円/㎡(床面積)
■長期優良化リフォーム推進事業
〇令和元年度補正予算案:5億円
対象は以下①~③を満たすリフォーム工事
①インスペクションを実施し、維持保全 計画・履歴を作成する
②工事後に耐震性と劣化対策が確保されていること
③日常的に使用する居室等の部分が、省エネルギー性、バリアフリー性等のいずれかの基準を満たすもの
※若者が既存住宅取得に行うリフォームは適用要件を緩和(①、②のみ適用)
・補助率 1/3
・補助額100万円/戸
長期優良住宅(増改築)認定を取得する場合は200万円/戸
三世代同居改修工事を併せて行う場合は、上記限度額のほか、50万円/戸を上限として補助
若者・子育て世帯が工事を実施する場合、または既存住宅を購入し工事を実施する場合は、上記の限度額に、50万円/戸を加算
〇令和2年度予算案:45億円
対象は以下①、②を満たすリフォーム工事
①インスペクションを実施し、維持保全 計画・履歴を作成すること
②工事後に耐震性と劣化対策、省エネルギ -性が確保されていること
補助率や補助額その他は令和元年の補正予算案の内容と同じです。
■まとめ
ほぼ本年度と同じような内容で地域型住宅グリーン化事業が実施される予定です。グリーン化事業はグループを作り共通ルールを設定して応募の上、採択される必要がありますが、昨年同様採択されると考えています。
事業は他の省庁の補助事業よりお手軽な割に補助額が多いので、住宅の新築をお考えの方はこれを利用するのが良いと思います。弊社の場合は、基本的には全棟長期優良住宅の認定も取得しますし、工事内容等は何も変更せずに、グリーン化事業の内容に適合するようになると思います。
今回ご紹介したものは来年度実施が予定されている国土交通省の住宅関連補助事業の一部情報です。補助事業で補助金を受ける為には事業ごとに一定の条件があります。また事業確定時には変更の可能性もあります。
更にはこれら国の補助事業と併せて利用可能な県や市の補助事業もあります。先着順で予算に達し次第終了というものもあります。
それぞれの事業に関する詳しいことを知りたい方やご相談は弊社までお気軽にお問い合わせください。
それではまた来月、お会いしましょう。
㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏