2022年9月:【『太陽光発電の疑問解消』】

みなさんこんにちは、渡邉です。

9月に入り、朝晩はめっきり涼しくなり寝苦しさも少なくなりましたね。ただ天気の良い日中は暑い日も多く、汗かきの私はまだまだタオルが手放せません。

8月号の「ひげ日記」で、東京都が81日に発表した『太陽光発電設置 解体新書~太陽光発電の“クエスチョン”を紐解く~』について書かせて頂きました。その後、弊社で定期購読している専門誌でも太陽光発電の記事が立て続けに掲載されました。2か月連続同じ話題はちょっと悩んだのですが、太陽光発電の設置に関するネガティブなイメージを払拭するためにも、再度太陽光発電について書かせていただきます。

■建築知識 ビルダーズ2022秋号

《お金がかかる!? エコではない!? トラブル多発!? 太陽光発電にまつわる3大疑惑 徹底ファクトチェック》より

・建て主が太陽光発電の導入を決めた3つの理由

 1) 国が整えてくれた「損をしない仕組み」がある
 太陽光発電導入の検討時、建て主が疑問を抱くのは「本当に元が取れるのか」という点だ。
まず知っておきたいのは、国が太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの固定価格買取制度(以下、FIT制度)を設けているということだ。

これは再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で10年間(出力10kw未満の住宅用の場合)買い取ることを国が保証する制度。太陽光発電の適正利潤は算定委員会で定められていて、3.2%の利回りになるよう計算されているので安心して欲しい。
国が整えてくれた「損をしない仕組み」を活用しない手はない。

2)太陽光パネルは載せれば載せるほど得になる

3)FIT後はEVを活用して脱ガソリン生活が可能

FIT後は、昼間の余剰電力をどう生かすかがポイントとなる。価格が下がることを承知で売電するのももちろん1つの手だが、自家消費するのが断然得になる。そこで勧めたいのがEV(電気自動車)の活用だ。たとえば年間7km走行する車で試算すると、ガソリン代は年間約11万円必要だが、自家発電の余剰電力を利用した場合、EVの電気代は年間約1万円となる。

■月刊スマートハウス20229月号

《太陽光アンチ徹底論破 設置義務化をめぐる5大批判検証》より

東京都の「新築建物への太陽光パネル設置義務化」宣言に端を発し、多くのテレビ番組や動画サイト、SNSなどで太陽光発電の是非を巡る議論が巻き起こっている。永く太陽光業界に携わっている者であれば、良くも悪くもこれほどまで太陽光発電の住宅設置が話題になる機会は無かったのではないだろうか。

ただ、議論の中には太陽光発電の正しい理解が及んでいないのか、一部の情報だけをふりかざし、さも正義の“太陽光アンチ”として話題づくり、視聴者集めも兼ねたコメントで煽り惑わす者もいる。

一方、政府では少なくとも2030年までは太陽光発電が現実的に利用できる再エネとして高い期待を寄せており、新築戸建て住宅の6割には太陽光発電の設置を目指すとともに家庭部門のCO2削減目標を2013年比で66%減と掲げている。

地球温暖化が一層問題視され、世界的な燃料高騰により電気代上昇が避けられない昨今、住宅用太陽光発電の設置が、これら局面を打開する選択肢の一つであることをより多くの人に理解してもらうためにも、今こそ太陽光発電の問題点を一つ一つ正確に、エビデンスを挙げながら検証する必要がある。

■さいごに

今回ご紹介させていただいた2冊の雑誌では、各分野の専門家が太陽光の疑問などについて解答し、その理由も詳細に解説しています。ここでは紙面の都合上、解説の一部のみや結果のみ掲載させて頂いた物もあります。興味のある方は購入して一読されることをおすすめします。
前回ご紹介させていただいた東京都の資料や今回ご紹介させて頂いた雑誌をご覧いただき、住宅用太陽光発電設置への疑問が無くなることを願っています。

これらの資料やその他太陽光発電に関する資料は弊社に沢山あります。自分で手に入れるのは面倒だが一読したいなどのご要望はお気軽に弊社までご連絡下さい。ちなみに、月刊スマートハウスには私も登場しています。

内容は太陽光の話では無く、JBN全国工務店協会 環境委員会の委員長として「数字は出ているが真の性能はどうか」断熱性能は施工がというタイトルで断熱施工やJBN脱炭素社会に向けたロードマップについてです。それではまた、来月お会いしましょう。

それではまた来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ  代表取締役  渡邉 泰敏