2008年1月:【年頭のご挨拶】

『心ほっこり』読者の皆さま、新年明けましておめでとうございます。気がつくと早いもので、平成も20年となりました。新年最初の『ひげ日記』は、建築工房わたなべの今年の目標を皆様にお伝えさせていただきます。


1. 自立循環型住宅への更なる取り組み
昨年完成した、先人の知恵と現代の技術を併せ持つ『温故知新の家』~快適で省エネのできるエコハウス~をさらにバージョンアップさせていきます。 『温故知新の家』では2000年の平均的な住宅より45.2%のエネルギー削減率(CO2排出量)でした。この結果は数値をよくするために、使い勝手の悪いプランで無理に数値を出したのではありません。お客様と打ち合わせを重ねてご納得いただいたプランで、様々な工夫(自然エネルギー活用技術・建物外皮の熱遮断技術・省エネルギー設備技術)を取り入れて省エネで快適な住宅を目指した結果なのです。こうした住宅はエネルギー消費量が少ないので、最初に多少設備や建築にお金が余分にかかっても元が取れる住宅なのです。快適で省エネで住む人にも地球にも、そしてお財布にも優しい住宅を目指します。

2.耐震性能へのこだわり
私は、家創りを考えるとき最も大切な基本性能は、建物の耐震性であるといい続けています。今年も『すまいは命の箱である』という考え方にこだわります。昨年弊社設計施工の住宅は全棟、耐震等級3、耐風等級2レベルという品格法最高レベルの耐震・耐風性能でした。耐震性能の低い住宅では、大切な家族や財産を守るはずの家が、家族を殺してしまうのです。地震のとき『家族を殺す家』ではなく『家族を守る家』を創り続けます。地盤調査による地耐力の確認+建物本体の構造計算+基礎の構造計算+第三者機関による検査=地震に強く安全で、安心な家 となるのです。私たちはそうした家を建て続けていきます。

3.温熱環境へのこだわり
自立循環型住宅の考え方でも大切な要素のひとつですが、建物の断熱・気密性能にもこだわります。次世代省エネルギー基準の断熱性能をひとつの基準として考えていきます。断熱方法は、外張り断熱、充填断熱等各種工法を取り扱っていきます。断熱方法ではなく断熱性能にこだわり、お客様それぞれにあった最適な断熱工法をご提案させて頂きたいと思います。高気密・高断熱で家中温度もバリアフリー、頭寒足熱の温度差の少ない家、夏涼しく・冬暖かい家を目指します。

 弊社ではローコストメーカーのように、ユニットバスやキッチン等の設備機器の見かけの豪華さをアピールするのではなく、後からでは性能を上げることの難しい、仕上がってしまってからでは見えないところの技術や性能にこだわって家創りをご提案させていただきたいと考えています。もちろんデザインを含めた使いやすいプランにもこだわり続けます。

地震に強く住む人と地球に優しい家~快適で省エネのできるエコハウス~ これが建築工房わたなべの目指す家創りです。ここ数年で耐震や断熱、省エネの考え方や技術が大幅に進歩しました。その技術を取り入れた断熱リフォームや耐震リフォームも積極的にご提案させていただきます。こうした各種リフォームについてもお気軽にお問い合わせください。建築工房わたなべは今年も誠実に嘘の無い仕事をしていきます。皆さんどうぞ本年も建築工房わたなべを宜しくお願い致します。