2010年7月:【夏を涼しく過ごすための住まい方】
皆さんこんにちは渡邉です。このところめっきり暑くなり、汗かきの私にはつらい日が続いています。気がつくと今年も既に半分が終わってしまい、あっと言う間に7月になってしまいました。今月号の「ひげ日記」は、「夏をすずしく過ごすための住まい方」をお知らせしたいと思います。
日中外気温が上がると、それにともない部屋の温度も上昇します。しかし、夕方になり外気温が下がり始めても室温はなかなか下がりません。夜、外は涼しいのに室内は暑いままという状態が続きます。夏を快適に過ごすためには、日中の暑い時間の工夫と、太陽が沈み外気温が下がってくる夕方以降の工夫が大切になります。
夏涼しく過ごすためには、①昼間の外気の熱をなるべく室内に入れない。②室温より外気温が低い時は通風により外気を取り込む。③効果的に冷房を使う。ということが大切です。
①室内に熱を入れない
ポイントは建物の外側で熱をさえぎることです。日射を遮蔽するのに最も効果的なのは、すだれやよしずの利用です。安価で手軽に利用でき、すだれ取り付け用のフックはホ-ムセンタ-等でも販売されています。窓の外で日射をさえぎる方法は、高性能な窓ガラスや、窓の内側にカ-テンをつける場合よりはるかに効果的です。窓の外を覆うだけで窓面の表面温度は10℃以上下がります。大きなよしずがあれば窓面だけでなく日射のあたる壁面なども覆うと更に効果的です。建物が洋風で、すだれが似合わないとか設置が面倒と言う方は、洋風の外付けロ-ルスクリ-ン(日射は遮蔽し風は通すことができるすぐれものです)の取り付けやすだれ取り付け用のパイプの設置などを検討されては如何でしょう。窓の長さや大きさにもよりますが数万円程度のリフォ-ムです。又、夏は特に屋根・天井面からの熱の進入が室温を上昇させるので屋根の断熱性能を向上させると快適性も大幅に向上します。最上階の天井裏に断熱材を増し敷きするだけの簡単なリフォ-ムは工事も一日で終わりコストパフォ-マンスの高いお勧めのリフォ-ムです。面積や屋根の形状にもよりますが費用は10~20万程度です。
② 室温より外気温が低い時は外気を取り込む。
そのためのポイントは風上の窓は狭く開け風下は広く開ける。暖かい空気は高いところに行くので、2階の窓や天窓など少しでも高い位置の窓を開ける。室内のドアなどを開放して風の通り道を確保する。また、リフォ-ムで通風経路となるサッシに面格子などを取り付けると夜間も窓を開けて眠ることができます。風を通すことの出来る雨戸などを取り付けると大きな掃き出しサッシ部分でも防犯をしながら通風の確保もできお勧めです。
③効果的に冷房を使う。
冷たい空気は下に行く性質を利用して、冷房の風をなるべく上向きにします。また扇風機などで室内の空気を攪拌するとより効果的です。エアコンは部屋の大きさに合ったものを使わないと効率が悪くなります。消費電力の少ない、部屋にあったちょうどいい能力のエアコンを使用しましょう。またエアコンの設定温度を27℃から28℃に1℃上げるだけで消費電力は10%削減できます。
高断熱・高気密の家ほど夏の日射遮蔽は大切です。皆さんの工夫で暑い夏を乗り切りましょう。また、こうした夏の対応をリフォ-ム等で検討されている方は是非弊社にご相談下さい。夏の日射遮蔽や通風計画だけでなく冬の日射取得や暖房なども検討し、最適なご提案をさせていただきます。今回の内容は私が参加している、自立循環型住宅研究会の夏を涼しくすごすための『住まい方ガイドfor summer』から一部紹介させていただきました。
最後に、先日2010年の先導モデル事業(200万円の補助金)の採択発表がありました。今年度も弊社ではSE構法による先導モデルと全建連による先導モデルを取り扱います。詳しくは挟み込みの資料をご覧下さい。その他、静岡優良木材の30万円助成金(毎月抽選で30棟)や富士市内での建築限定ですが富士市の助成金30万円(先着)ももうすぐ始まります。住まい方ガイドや先導モデル、各種補助金や税制等についての詳しい資料をご希望の方はお気軽に弊社までご請求下さい。
㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏