2009年7月:【低炭素革命】

皆さんこんにちは渡辺です。

 最近は環境をキ-ワ-ドとしたニュ-スが目立ちます。6月の軽自動車を含む新車販売ランキングでは、トヨタのハイブリッド車「プリウス」が初めてトップに立ちました。5月も「プリウス」は、軽自動車を除くと1位。4月はホンダ「インサイト」が、軽自動車を除くと1位でした。4月のハイブリッド車史上初の新車販売ランキング1位は、とても話題になりましたのでご存じの方も多いと思います。
ハイブリッド車が売れている理由は、環境意識の高まりもあるのでしょうがそれだけではなくエコカ-減税も追い風になっていると思います。しかしこの減税措置には、ちょっと不思議な所があります。それは車重が重いミニバンに減税の対象車が多く、車重が軽いコンパクトカ-は、あまり減税対象になっていないのです。その原因は重量区分で燃費基準を決めているという所に問題があり、重量の重い車の方が有利になってしまっているのです。なかには、オプションを付けて車を重くすると、燃費が悪化するにもかかわらず重量区分が変わって減税が増える、などという現象が起きている車種もあるくらいです。個人的にはハイブリッド車にはかなり興味もありますし、そうした技術支援のためや環境関連の補助金には賛成なのですが、できれば単純に燃費だけで補助金を決めた方がわかりやすいと思います。

 他にも不思議な補助金制度があります。それは補正予算成立を待たずに、何に変えられるのかも不明なままスタ-トした、エコポイント制度です。この制度は省エネ型のテレビやエアコン等を買うと、製品に応じでポイントが付与され、そのポイントに応じた他の商品やサ-ビスが受けられるという制度です。これも不思議でテレビは画面が大きければ大きいほどエコポイントが多いし、エアコンの場合も出力が大きい方がポイントも多いという制度になっています。エコポイントが多いからという理由で、大型テレビを買うという動きもあり、これで本当にエコ???と感じています。しかし地デジ対応の問題もありますし、このエコポイント制度でかなりの経済効果があったようなので、それはそれで良かったのかもしれません。

 その他『ひげ日記』で以前ご紹介させていただいた太陽光発電に関する補助金制度。補助額は1kwあたり7万円。上限30万円。(来年1月29日まで)。この太陽光発電については別途補助金の出る市町村も多くあります。

 これら3つの補助金は補正予算の環境問題に関連する「低炭素革命」という項目で示された予算が元になっています。この「低炭素革命」という補助金の予算はなんと約1兆5800億円。その内、住宅やオフィスへの太陽光発電を支援する予算が約470億円。エコポイントの予算が約2950億円。エコカ-など環境対応車の普及促進の予算額が約3700億円です。

このように一部納得のいかない「低炭素革命」という補助金制度ではありますが、少なくとも知らないと損だと言うことだけは間違いありません。新築や増改築を考えている方には、補助金や減税の事を考えると、今年は本当にチャンスの年です。そうした方は、各種補助金制度を上手に利用し、家創りをしていただきたいと思います。建築工房わたなべの目指すのは、「地震に強く住む人と地球にやさしい家創り」~快適で省エネのできるエコハウス~です。住宅関連補助金の詳しい資料をご希望の方は、弊社までお気軽にお問い合わせください。