2009年11月:【28.5%!?】
みなさんこんにちは、渡邉です。
早いもので、もう11月です。気がつくと、今年も残すところあと2ヶ月となってしまいました。残り2ヶ月精一杯頑張って、年末には良い一年だったと思えるようにしたいと思います。
ところで先日、ウォシュレットで有名なTOTOのホームページで面白い情報を見つけました。そこには、今年5月に20代から60代の男性500名にある調査をした結果が載っていました。巻頭のひげ日記からトイレの話で大変申し訳ないのですが、その調査内容というのは「洋式便器の場合、男性も小用を座ってするのか?」というものでした。皆さんは、男性の座って小用と立って小用どちらの人数が多かったと思いますか?
実は今回と同じ調査は2004年にも行われました。2004年当時の男性の座って小用率は23.7%でした。それから5年後の今年の調査結果は、なんと座って…と答えた男性が約10%も増えていました。調査結果を年代別に見ますと、30代(30%)、40代(36%)、50代(41%)と年代が上がると「座る」率が増えていきます。全年代で比較すると、50代男性の「座って小用」率が最も高い数字で、私にとってはとても意外な結果でした。ちなみに20代は33.4%、60代は29%という結果でした。「座ってする」派の理由は「尿が飛び散らない」「掃除が楽」「姿勢が楽」。「立ってする」派の理由は「そういうものだと思っているから」「姿勢が楽」「早く済む」でした。座ってする派の多くは「家族などに言われて」という理由だと思っていたのですが、それを理由にした男性は私の予想に反して非常に少ない数字でした。 ちなみに弊社男性陣で調査をしたところ、座って小用は7人中2人。座って小用率は28.5%という結果でした。
話は変わりますが、11月1日より、「太陽光発電の新たな買い取り制度」がスタートしました。太陽光発電の余剰電力を太陽光発電単独の場合固定価格48円/kwhで10年間買い取るという制度です。今までの約倍額での買い取りとなりますので太陽光発電設備を検討されている方には吉報となると思います。
太陽光発電は環境にも優しい創エネの設備ですが、少し心配している事があります。それはまず太陽光発電ありきというように誤解される方が増えることです。太陽光発電を屋根に載せさえすれば快適なエコ住宅という考え方は間違っています。考え方の順番は、断熱・気密性能を高めることにより、冷・暖房エネルギー消費量を減らしかつ快適な住宅にする、蛍光灯やLEDなどの省エネ型の照明や節水型の設備、高効率給湯器などを導入し、建物全体でエネルギー消費量の少ない住宅にする。そして資金的にも余裕があれば太陽光発電の設置を検討するという順番が正しいと思います。
今後ローコストメーカー等で太陽光発電を載せただけのエセ・エコハウスの宣伝が大々的に開始されると思います。目指すべきは快適で省エネなエコハウスなのです。しかし、太陽光発電を載せただけでは決して快適なエコハウスにはならないということを理解して頂きたいと思います。まずは太陽光発電は無くても、快適でエネルギー消費量の少ない家にすることが大切なのです。太陽光発電設備が壊れてしまいエネルギー消費量の多い住宅だけが残った…などという笑えない話が10年後、15年後に多発することの無いよう願っています。
また太陽光発電設備の設置件数のメインは既存の住宅で、全体の約8割を占めています。その普及に最も貢献したのはいわゆる「訪問販売」の業者によるものでした。今でも住宅用太陽光発電設備の約7割が訪問販売によって売られていると言われています。先日発足したばかりの消費者庁から経済産業省に対し、太陽光発電の消費者トラブルに関する申し入れもありました。太陽光発電システムの販売に関する相談件数が急増しているというのです。そしてその相談件数の約8割が「訪問販売」によるものだといいます。消費者庁の要請を受け経済産業省では業界団体に改善を促す文書を送ったほど事態は深刻です。全ての訪問販売の会社が悪いとは言いませんが、既存の住宅に太陽光発電を載せる場合は、地震時に建物は大丈夫か?雨漏りの心配は無いか?など会社の所在のはっきりした建築の専門家に相談し、依頼していただきたいと思います。