2023年08月:【『デコ活』】
皆さまこんにちは、渡邉です。毎日暑いですね。私はかなり汗かきなので、この時期は朝現場で打ち合わせするだけで、全身が汗でびっしょりです。
実際に現場で働く職人さん達には本当に大変な季節です。水分を充分とって、熱中症に注意して頑張って頂きたいです。
さて、環境省は昨年10月から活動を開始した「脱炭素につながる新しいゆたかな暮らしを創る国民運動」の愛称を公募し、7月13日に愛称決定会議を開催しました。会議の参加者は、西村明宏(環境大臣)、小池百合子(東京都知事)、俵万智(歌人)、高橋尚子(シドニー五輪マラソン金メダリスト)、桝太一(キャスター/同志社大学助教)、サンドウィッチマン(お笑いコンビ)などです。会議では全国から応募のあった約8,200件から愛称を「デコ活」と決めました。
環境省によると、「デコ活」の「デ」は「Decarbonization(デカーボナイゼーション=脱炭素)」、「コ」は「CO2(二酸化炭素)」の意味で、環境に良いことを示す「エコ」の響きも意識しているそうです。「活」は「生活」や「活動」を意味するということです。
小池都知事は、同じく公募から決定した“クールビズ”について挙げ「非常識と言われていたのが、今では常識になっている」とし、デコ活についても「一人ひとりのアクションにつながるようなそんな4文字にしていきたい」と語りました。
■具体的なアクションを提案
環境省によると、国民運動は以下の四つの切り口を内容とするそうです。
(1)デジタルも駆使した、多様で快適な働き方・暮らし方の後押し(テレワーク、地方移住、ワーケーション(※)など)
(2)脱炭素につながる新たな豊かな暮らしを支える製品・サービスの提供・提案
(3)インセンティブ(行動を促す動機・励みなど)や効果的な情報発信を通じた行動変容の後押し
(4)地域独自の(気候、文化等に応じた) 暮らし方の提案、支援
(※観光地やリゾ-ト地など普段のオフィスとは離れた場所で休暇を楽しみながら働くスタイルの事)
■新しい豊かな暮らしの10年後
国民運動のポータルサイトでは、「新しい豊かな暮らしの10年後」として、生活がより豊かに、より自分らしく快適・健康で、そして2030年温室効果ガス削減目標も同時に達成する、新しい暮らしを提案しています。その中からいくつかをご紹介させて頂きます。
・太陽光発電の設置で災害時にも電気が使え電気代が約5万3000円/年お得
・住宅の断熱化でヒートショックを予防し、約9万4000円/年お得
・高効率給湯機にすると約3万5000円/年お得
・電灯のLED化で約2900円/年お得
・省エネ性能が高いエアコンと冷蔵庫に買い替えると約1万9000円/年お得
・食品ロスの削減で約8900円/年節約
・毎日のテレワークでガソリン代が約6万1300円/年お得になり、通勤時間約275時間を団欒(だんらん)や趣味に使える
西村明宏環境相は、「『デコ活』の愛称が決まったというだけではなく、幅広く使われて、脱炭素につながる行動変容になっていくことが一番主要な目的だ。『デコ活しようよ』と言ってムダな電気を消すといったように、愛称が普段使いされ、国民の意識と行動の変革、変容につながっていくような後押しをしていきたい」と述べました。
デコ活についての詳しい情報は下記の環境省ホームページをご覧下さい。
→https://ondankataisaku.env.go.jp/cn_lifestyle/
■さいごに
もうすぐ、お盆休みですね。昔と違い夜になっても外気温が高いので、風通しの良い家でもエアコン無しでは安心して眠れないと思います。皆さんも熱中症予防のため にも、無理などせず積極的にエア コンを利用してください。今年は本当に秋になるのが待ち遠しいです。それではまた来月お会いしましょう。
㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉 泰敏