2014年3月:【3月8日、発売開始!】

 みなさんこんにちは渡邉です。3月になっても雪が舞い、まだまだ寒い日が続いています。でも朝晩の寒さもきっとあと少し、せっかくなので季節の変わり目を楽しみ、もうすぐそこまで来ている春を待ちたいと思います。

 さて、皆さんは日本が世界でも有数の地震国だという事をご存知ですか?日本の国土は約38万k㎡で全世界の陸地面積の約0.25%です。この世界の0.25%しかない小さな島国の中で世界中のマグニチュード6以上の大地震の約22%が発生しているのです。

 世界のたった400分の1の場所に、大地震の5分の1が集中して発生しているという事実があるのです。こうした事実があるのにも関わらず、既存住宅の耐震改修はなかなか進んでいません。
今月号のひげ日記では、3月8日、木耐協(日本木造住宅耐震補強事業者協同組合)が発表したプレスリリースをご紹介したいと思います。

■『耐震診断依頼者の年齢と住まい』

 木耐協に耐震診断を依頼した人のうちで年齢の分かっている3,702人の方に関する分析結果です。その診断結果は、倒壊しない・一応倒壊しないをあわせて6.51%、倒壊する可能性があるが14.8%、倒壊する可能性が高いが78.69%という数字でした。 

 驚いたのは耐震診断後の耐震補強工事の実施率がわずか28.67%で、耐震診断をして倒壊する可能性が高いとなってもなかなか補強工事を実施していないという現実でした。

 データとその解説によると住宅所有者の年齢が上がるほど、住宅の耐震性は低下しているが、それにも関わらず補強工事の実施率に年代による大きな違いはみられない。つまり住宅の耐震性が低くても補強工事を実施しない、または実施できない高齢者が多いという事が推察される。

 そうした高齢者の住宅耐震化率を向上させるためには、住宅金融支援機構・高齢者住宅財団の高齢者向け返済特例のような、マイホームを元手に耐震補強工事費用を立て替える制度の活用や高齢者世帯でも耐震補強工事が行いやすくなる補助制度等が有効である。と結論付けてありました。

 また耐震補強工事の平均施工金額は144万円だということです。弊社には県や各市町村による各種助成制度についてはもとより、高齢者住宅財団の高齢者向け返済特例などに詳しい資格者もおります。耐震診断や耐震リフォームについて興味のある方はお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。

■新しい住まいの設計「つくり手の会」特別号 3月8日発売開始!!

 新しい住まいの設計特別号「これが正解!設計力のある工務店で家をたてよう」が3月8日、全国の書店にて発売開始されました。この本は互いに認め合った工務店8社による実例18件の紹介、構造設計のプロに聞く「丈夫な家のつくり方」、家づくりのプロの本音座談会など盛りだくさんの内容となっています。

■「つくり手の会」とは

 「つくり手の会」は弊社を含む工務店8社で結成されています。SE構法という住宅関連の集まりで出会い、幾度か工務店の経営者レベルの交流を続けるうちに自然発生的に志を共有できる仲間の輪が広がっていきました。

 コマーシャルトークだけで中身が乏しいのに、自社の利益だけを追い求めるのではなく、心から建て主さんのことを考え、地域を代表する家造りの工務店として愚直に取り組んでいる仲間と本音で家づくりのことを語り合いました。

 そして互いに情報を開示したり、なやみを打ち明けあったり、意見交換をつづけているうちに絆ができ、自然発生的に2006年に「つくり手の会」結成となりました。 こうした仲間たちと楽しく作ったこの本の発売を記念して、心ほっこり読者の皆様にプレゼントさせていただきます。ご希望の方はこの新聞のpage5をご覧いただきお申し込み下さい。

 最後に、2011年3月11日の東日本大震災からもうすぐ3年。あの日起こった事、あの日見たこと、そして被災地への支援の心も忘れぬようにしたいと思います。 それではまた、来月お会いしましょう。

㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏