2017年11月:【雑誌掲載のお知らせ】
みなさんこんにちは、渡邉です。月日の経つのは早いもので、今年も残り2か月を切ってしまいました。日中はまだまだ汗ばむ日も有りますが、朝晩はかなり冷え込む日が多くなってきました。皆さんも体調を崩さぬよう、注意してくださいね。 さて、今月は弊社施工物件や会社紹介が掲載された全国誌が2冊発行されましたので、皆様にご紹介させていただきたいと思います。
■日経ホームビルダー
まずは、先日取材を受けた、日経ホームビルダー11月号。特集記事「ZEHビルダーはもう要らない?」に弊社の取り組みが3ページにわたり掲載されました。住宅の省エネ化を目指して、国が進めているネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)。国は2020年に、新築住宅の約50%をZEH(ゼッチ)とする目標をたてています。
ZEHビルダーとは経産省が昨年始めた制度で、ZEHに積極的に取り組む意思を示した工務店やハウスメーカーが登録されています。登録数は全国で約6,000社。
この制度では2020年度までの自社で手掛ける住宅のうち、ZEHとする目標比率を各年度申告し、その実績も報告する必要があります。先日、2016年度の実績が公表され、自己申告した目標以上だったビルダーの比率は22.7%しかなかったことがわかりました。その結果を受けて、「なぜそうなったのか?」という記事です。
私は以前よりずっと「住まいは命の箱」、住まいで一番大切なのは、家族の命を守るシェルターとしての機能。次に大切なのが、冬暖かく、夏すずしい快適な家に住んで、家族みんなが健康で長生きすることのできる断熱性能を持った家。そう言い続けてきています。
記事では弊社の標準仕様が、ZEH基準を満たしているので、太陽光発電さえ載せれば、すぐにZEH化が可能だということで、断熱ありき、ZEHはおまけ、「かくれ活用」と紹介されています。
ZEHを目指しているのではないけど、結果としてZEHになっているという表現の仕方はなかなか上手いなって思いました。
ちなみに弊社の2016年度のZEH目標は25%、実績は50%でした。
2018年度のZEHに対する支援事業の内容もわかり始めてきました。経産省、環境省、国交省の3省で役割分担して、さらに加速していく模様です。こちらの情報の詳細につきましては別の機会にご紹介させていただきます。
■新しい住まいの設計(別冊)
「あなたの地域の実力派工務店が建てる!満足度120%の家づくり」というタイトルで、新しい住まいの設計(別冊)が11月9日に発売になりました。実力派工務店が設計施工して建てた住宅実例を19件掲載、幸せな家づくりに成功した建て主さんの暮らしが紹介されています。
また、温熱環境の第一人者である「住まいと環境社」の野池政宏氏によるパッシブデザインの解説記事も掲載!これから家づくりの計画を進めるかたにおすすめの一冊です。詳しくはこの新聞のP5の特集記事でご案内させていただいています。ご希望の方には発売を記念しての雑誌プレゼント企画もありますので、詳しくは特集記事をご覧ください。
■さいごに
ZEHの基準は皆さんが考えるほど、高いものでは無いと思います。太陽光発電設備も便利なものだし、近年はとても安くなりました。月々の光熱費の削減金額の方が太陽光発電設備を載せるのに必要なローンの月々の支払金額より多いのも事実です。しかし、太陽光発電を載せても快適な家になどならないのです。家づくりを考えるのには、考える順番が大切です。
私が考える良い家にとって、太陽光発電の優先順位はそれほど高くはありません。ZEHの断熱基準も満たせないような断熱性能は問題ですが、ZEHのために家を建てるわけではありませんから。間取りはもちろん、ZEHや太陽光発電、高気密・高断熱など、家づくりに関する疑問や質問はいつでも受け付けております。お気軽に、お問い合わせください。
それでは、また来月お会いしましょう。
㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏