■新築する場合、建物の費用以外にどんな費用がかかりますか?
A:付帯工事費やその他の諸費用も予算に入れて考えましょう。
建物の費用には本体工事と付帯工事があります。住宅会社によってその区分けは様々ですが、代表的なものを挙げてみましょう。
・外部給排水工事:建物内部の給水、排水は本体工事に入っていますが、給水だと水道メーターから建物までの部分、排水だと建物から下水につながるまでの部分(下水道未完備の地域は浄化槽の設置も)の工事費用。また、ケースによっては水道を本管から取り出す費用が必要な場合もあります。
・地盤改良工事:建物を建てる際には必ず地盤調査を行い、軟弱地盤の場合は何らかの改良工事を行い、建物の不同沈下を防ぎます。改良方法は様々ですが、100万円前後の費用がかかることがあります。
・カーテン工事:カーテンやブラインド類は本体工事には含まれていないケースが多いと思います。
・空調工事:エアコンは本体工事には含まれていないケースが多く、この予算も考えておきましょう。
・外構工事:エクステリアは何らかしら必要になるでしょう。フェンスやカーポート、ウッドデッキ、ポスト(宅配BOX)、駐車場のコンクリートなどしっかり予算を考えましょう。
・申請費用:建築確認申請などの各種申請費用です。
更に、諸費用として
・融資費用:金融機関手数料、抵当権設定費用、印紙代など
・登記費用:表示登記、所有権保存登記、土地購入後の新築の場合は土地の所有者の住所変更登記も必要になります。
・火災保険:火災保険や地震保険。省令準耐火構造の割引や耐震等級による割引制度もあります。
・地鎮祭・上棟式:上棟式をやる方は減っていますが、地鎮祭だけはほとんどの方がやられます。神主さん等への謝礼やお供え物の準備費用も考えておきましょう。
・水道加入金:市町村に水道加入金を納入して初めて水道が使えるようになります。10万円前後の市町村が多いですが、事前に確認しておきましょう。また、建替えの場合で契約口径が変わる場合は、その差額が必要になります。
その他には、引越しの費用や建て替えの場合は仮住まいの費用も考えておきましょう。
これらの付帯工事や諸費用は地域やお客様の敷地などによって大きく変わってきますので、建物本体以外にいくらかかるのかは事前にしっかり把握しておきましょう。資金計画の作成のお手伝いもさせていただきますので、お気軽にお声かけ下さい。