2018年8月:【快適・健康と省エネを両立させる家づくり15の話】
みなさんこんにちは、渡邉です。
今年の夏は本当に暑いですね。熱中症にならぬよう、暑い日はけっして無理などせずに、エアコンのスイッチを入れてくださいね。 さて今月号の「ひげ日記」は弊社が所属する「つくり手の会」から最近発行された特製の家づくりの本・第5弾「快適・健康と省エネを両立させる家づくり15の話-パッシブデザインされた家を作ろう-」よりそのほんの一部を抜粋して紹介させて頂きます。
■15の話
・その①快適・健康・省エネを両立する住まいは、建物に工夫しないと得られない。
「冬暖かく、夏涼しく、風が通って、明るく、しかも光熱費が安い(省エネになる)住まい」を本気で実現したいと思うなら、太陽光発電や断熱などの一部のことに注目するのではなく、住まいのあり方の全体を考えないといけません。そしてその中でも「建物に対する工夫」が重要であり、その次に設備のことを考えるという順番が正解です。
・その②「いまの時代なら、どこで建てても大丈夫」と考えてはいけない
・その③パッシブデザインと設備の知識がどちらもあるつくり手を選ぼう
・その④パッシブデザインの概要を理解しよう
・その⑤「冬暖かく」を実現する基本は断熱と気密
・その⑥「冬暖かく」に差がつく日射熱利用
冬の南面に当たる日射はとても大きな熱量を持っています。たとえば、良く晴れた日の正午ごろには、たった1㎡の南面の窓に電気ストーブ1台分くらいの熱量(約900w)が当たります。
これをうまく家の中に取り込むことができれば、0円で暖房することができ、一定の断熱性能を確保しておけば、昼間に取り込んだ熱が夜まで残り、夜に暖房する時間が大幅に減ります。しかも、エアコンで暖房するよりも高い快適感が得られます。
・その⑦夏はまず日射遮へい(遮熱)を徹底的に考える
知っておいてほしいのは、「窓の外で日射を遮ることが基本」ということ。具体的には、外付けブラインド・シェード・すだれをつける、軒を出す、庇をつける、植物を植える。
(中略)次に大切なのは「屋根や天井の断熱性能をしっかり確保する」というところ。夏の太陽は真上に近いところに長くいるので、屋根にたくさんの熱が当たります。屋根や天井の断熱性能を上げることによって、この熱が家の中に入ってくるのを防いでくれるわけです。
・その⑧さらに風を利用して「夏涼しく」に向かおう
・その⑨自然光で明るい家にしよう
・その⑩窓にこだわるつくり手はレベルが高い
・その⑪冬の暖かさは健康を増進させる
最近になって、これまで知られていなかった「住環境と健康」との深い関係を示す論文が発表されました。この論文では一定の断熱性能を持った住宅に転居した3万5千人ほどの人に転居前と転居後の健康調査を実施したところ、様々な疾病が高い確率で発症しなくなったことが示されています。
しかも、断熱性能が高い住宅に転居した人ほど発症しなくなった割合が高くなります。 ・その⑫エネルギーの特徴を知ろう
・その⑬暖房設備はその特徴を知って選ぶ
・その⑭給湯設備の選択は重要
・その⑮温湿度計を置き、エネルギー家計簿をつけよう
■さいごに
今回の小冊子もパッシブデザインの第一人者、野池政宏さんに監修して頂きました。特定の工法や製品の紹介などではなく、どうしたら快適で健康、そのうえで省エネな家づくりができるかを書いた小冊子です。これから家づくりを考えている方やリフォームを考えている方には弊社以外で工事を考えている方にとっても、必ず参考になると思います。
この小冊子の発刊を記念してご希望の方に無料でプレゼントさせて頂きます。ご希望の方は、このニュ-スレタ-の5ペ-ジをご覧の上お申し込みください。(こちらのページからお申し込み出来ます)
それではまた来月お会いしましょう。
㈱建築工房わたなべ 代表取締役 渡邉泰敏